先週は、人気のある.NET IDEの最初の64ビットバージョンであるVisual Studio 2022の発表が特徴的であった。InfoQは、2021年4月19日週から、これについてと.NETエコシステムのいくつかの小さな出来事を調査した。
今週初め、Microsoftは、Visual Studio 2022（Visual Studioの次のメジャーリリース）が64ビットアプリケーションになることを発表した。Microsoftの開発者部門の幹部であるAmanda Silver氏によると、そのメインプロセス（devenv.exe）は「最大4GBのメモリに制限されなくなる」（原文のまま）。この発表には、新しいリリースで期待される追加機能の簡易的なリストも含まれていた。追加機能には、.NET 6の完全サポートや、デバッグ中のアプリケーションにコードの変更を即座に反映できるHot Reload機能などがある。また、Silver氏によると、Visual Studio 2022 Preview 1は今年の夏にリリースされる。
dotnet monitorは、昨年「実験的」として初めてリリースされた診断情報ツールであるが、現在.NETエコシステムでサポートされるようになった。現在プレビューリリースとして利用可能で、ツールはNuGetで利用可能である。利用には.NET SDK 3.1以降が必要である。コンテナイメージはMCRでも利用できる。最新のプレビューには、追加の出力プロバイダー（Azure Blob Storageとローカルファイルシステム）とカスタムメトリック構成が含まれている。
IronPythonは、.NET FrameworkとMonoを対象としたPythonプログラミング言語の実装であるが、Python 3実装（v3.4.0-alpha1）の最初のプレビューをリリースした。このリリースのベースラインはPython3.4である。ランタイムターゲットは、.NET Framework 4.6、.NET Core 2.1、.NET Core 3.1、.NET5である。
今週の他の興味深いリリースには、CsCheck 2.1、FsToolkit.ErrorHandling 2.2、Llama v0.1.6がある。CsCheckは、QuickCheckにインスピレーションを受けたC#のランダムテストライブラリである。FsToolkit.ErrorHandlingは、F#のResultタイプを処理するためのエラー処理ライブラリである。Llama（SourceGear.Llama.Swift.Sdk）は、Swiftを.NETアセンブリにコンパイルするためのMSBuild SDKであり、まだ「概念実証」段階にある（作成者のWebサイトによると）。
また、今週は2つのコミュニティイベントが開催された。月次のWinUI Community Callと、Entity Framework Core（どちらもMicrosoftがホスト）にフォーカスした.NET Community Standupシリーズの特別版である。定期的な更新に加えて、WinUI Community Callは、.NET MAUI開発チームからのプレゼンテーションが目玉であった。.NET MAUI開発チームからは、開発ステータスの概要と簡単な実践的なデモンストレーションが示された。Entity Framework Coreイベントは、オープンソースへの貢献に焦点を当てていた。EF Coreチームは、EF Coreに機能を追加する方法について非常に包括的なハンズオンデモンストレーションを提供した（EF Coreへの貢献を検討している開発者の場合、このプレゼンテーションは間違いなくあなたのためのものである）。
Launch 2021は、新しい参加者の登録プロセスを正式に開始した。Launchは「UWPコミュニティが主催する毎年恒例のイベントである。開発者、ベータテスター、翻訳者、ユーザが協力して、新しくリフレッシュされたアプリを起動する。」今年の開催は、WinUI3（Project Reunionの一部として）と.NET MAUIのリリースで特に興味深いものになるはずである。