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MicrosoftがVisual Studio 2019 for Mac v8.9をリリース

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原文(投稿日:2021/03/05)へのリンク

今週初め、MicrosoftはVisual Studio 2019 version 8.9 for Macをリリースした。新しいリリースには、.NET 6 Preview 1(先月リリース)のサポートとUnityアプリケーションのテストが含まれている。また、よりアクセスしやすいUI、ソリューションフィルタリング、新しいネイティブXMLエディター、Rosetta 2変換レイヤーを介したApple M1チップのサポートなどの改善も含まれている。

新しいリリースに最も関連する機能の1つは、Unityテストのサポートである。この新機能により、開発者は既存のUnityテストを検出、実行、デバッグできる。Visual Studio for MacのTools for Unityも改善された。ブレークポイントでコードを検査すると、現在のシーンのすべてのオブジェクトがアクティブシーンノードの下に表示されるようになる。Visual Studio for Macで単体テストをサポートするには、現在Unity 2020以降を使用し、Visual Studio Editorパッケージをバージョン2.0.7以降に更新する必要があることに注意してください。Tools for Unityに対する全改善点の完全なリストは、ここにある。

新しいリリースのもう1つの興味深い機能は、新しいクイックアクションとリファクタリングメニューのプレビューである。これは、提案されたコード修正を適用したり、コードにリファクタリングしたりしたときに表示されるものである。メニューUIはアクセシビリティが改善された(ただし、変更は当面は実験的なものとしてマークされる)。これらの変更に加えて、Quick Infoはコンパイラの警告IDを表示するようになった。そして、IntelliSense補完にはプリプロセッサシンボルも含まれるようになった。補完された文字列変換や冗長な等式の削除などの新しいアクションも改善の一部である。

IDEでのアクセシビリティ問題への対処は、このリリースで設定されたマイルストーンの1つであった。Visual Studio for Macの新しいバージョンでは多数のUIが更新された。例えば、イミディエイトウィンドウ、Git Blameビュー、新しいネイティブXMLエディターである。新しいエディターは、IDEのバージョン8.1で導入されたものと同じ共通のバックエンドを使用して構築されている。つまり、IntelliSense、テキストロジック、言語サービスなどの機能のためにVisual Studio for Windowsとコードを共有できる。新しいエディターでは、マルチキャレット編集と合字(リガチャ)もサポートされ、コメントアウトする/コメントアウトを外す機能が改善された。

Visual Studio 2019 for Windowsの新しいバージョン(こちらも今週リリース)と同様に、Xamarin.Formsの「変更のみ」のXAML HOTリロードはプレビューでなくなった。新しいメカニズムを使用すると、実行中のアプリケーションUIをリアルタイムで更新し、それらの変更がすぐに反映されることを確認できる。その際、ページの再読み込みやファイルの保存を必要としない。また、ライブビジュアルツリー機能もサポートしている。この機能は、アプリケーションのランタイムUI階層を表示し、XAMLソースコード内を簡単にナビゲートできるようにする。

.NET6で期待されているApple Siliconのサポートに備えて、IDEはRosetta 2変換レイヤーを介してApple M1チップをサポートするようになった。RosettaはAppleによって提供されており、ユーザはAppleシリコン上でx86_64命令を含むアプリを実行できるようになる。変換レイヤーは、Appleシリコンへの移行を容易にすることを目的としているが、アプリのネイティブバージョンを作成する代わりにはならない。また、重要なのは、新しいバージョンのVisual Studio for Macがリリースされたのと同じ日に、Apple Insiderは、Appleが特定の地域でM1 MacでのRosetta 2のサポートを外す計画をしている可能性があることを報告したことである。

他に関連する新しい更新として、Android SDK APIのバージョン30のサポートと、ソリューションフィルタリングがある。これは、Visual Studio 2019 for Windowsで既に利用可能な機能であり、選択したプロジェクトのみを読み込んでソリューションを開くことができる。また、Visual Studio for Mac8.9にはiOSデザイナーが含まれないようになった。公式ロードマップによると、Visual Studio for Macはバージョン8.12の完全ネイティブmacOS UIに移行する。

Visual Studio 2019 v8.9 for Macは、公式のVisual Studio for Macサイトから、または製品内の更新機能を通してダウンロードできる。Visual Studio for Macの現在のバージョンの公式リリースノートは、ここにある。

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