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Xcode CloudによりiOSアプリ開発でCI/CD可能に

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原文(投稿日:2021/06/12)へのリンク

WWDC21で、AppleはXcode Cloudを発表した。これは、開発者がiOSアプリを構築、テスト、配布するのに役立つ継続的インテグレーションおよびデリバリー(CI/CD)のシステムである。まだベータ版であるが、Xcode Cloudは、TestFlightへのリリースとApp Storeでのリリースの両方をサポートする。

Xcode Cloudは、ソース管理にGitを使うCI/CDシステムであり、コードベースの品質と安定性を保証する統合システムを提供します。また、アプリを効率的に公開するのにも役立ちます。

Appleによると、Xcode Cloudを使うと、複数のiOSシミュレーターで自動的にビルドしてテストすることが簡単にできるようになる。エラーが発生した場合、Xcode Cloudは通知を送信するため、開発者はエラーを迅速に修正できる。この基本的なワークフローは、考慮すべき事柄のうち継続的インテグレーションの側面をカバーしている。オプションとして、ビルドが成功すると、TestFlightを介してチームメンバーに自動的に配布するか、App Storeで公開する前にレビューのために送信することができる。継続的デプロイは、コードが変更されると自動的にトリガーされる。

Xcode CloudはGitをベースとしており、コードがGitHub、GitLab、あるいはBitBucket上にある必要がある。実際、Appleの公式IDEの次期バージョンであるXcode 13は、プルリクエスト(PR)を使ったコラボレーションを採用しており、開発者はPRを作成、表示、コメントしたり、変更をコードベースにマージしたりできる。したがって、Xcode Cloudは、新しいプルリクエストを検出し、一時的なブランチを作成し、プロジェクトをビルドしてそのテストを実行するためのビルド環境をセットアップできる。Xcode Cloudは依存関係を管理することもでき、指定された時間に特定のタスクを実行するためのカスタムビルドスクリプトをサポートする。

Xcode Cloudは、非常に明確なユースケースに対応する使いやすいツールを提供するというAppleの哲学に沿っているように見える。つまり、インフラストラクチャ全体をセットアップする必要なしにiOSアプリにCI/CDを使うが、そこにはいくつかの制限もある。それは「Configuration As Code」やDevOpsプラットフォームのサポートがないことなどである。これは、プロジェクトや組織のサイズによっては問題になる場合とそうでない場合がある。

Xcode Cloud以前は、iOS開発者はfastlaneを使ってCI/CDを採用できた。fastlaneは、Googleが開発し、iOSとAndroidの両方をサポートするツールである。

Xcode CloudはXcode 13で利用可能になり、来年の秋にベータ版がリリースされる予定である。

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