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AWS、最新世代のIntel Xeon Scalableプロセッサを使用したAmazon EC2 M6iインスタンスを発表

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原文(投稿日:2021/08/20)へのリンク

AWSは先頃、新たな多目的インスタンスのAmazon EC2 M6iインスタンスを提供開始すると発表した。第5世代インスタンスに比較して最大15パーセント向上したパフォーマンスを、より適正な価格で提供すると同時に、IntelのTotal Memory Encryption (TME)の使用により、メモリの常時暗号化を実現している。

同社は昨年、AWSの設計によるGraviton2プロセッサを使用したEC2インスタンスの第6世代(Amazon EC2 M6g)を導入している。今回、そのサービスを拡張し、x86ベースのインスタンスを含めることで、x86インストラクションに依存するワークロードにもそのメリットを提供できるようになった。これらx86ベースのインスタンスは、最新世代のIntel Xeon Scalableプロセッサ(コードネームIce Lake)を使用し、すべてのコアを3.5GHzのTurbo Boostクロックスピードで運用する。

Amazon EC2 M6iインスタンスは、スケーラビリティの向上と同時に、メモリとvCPUのバランスを提供する。さらに、Danilo Poccia氏のAWS Newsブログ記事によると、このインスタンスはWebサーバやアプリケーションサーバ、コンテナ化されたアプリケーション、マイクロサービス、小規模データストアなどの幅広いワークロードの実行に対して理想的であるだけでなく、その高度な処理能力をSAP HANAHPC (High Performance Computing)ワークロードといったエンタープライズアプリケーションに活用することができる。ユーザは2~128のvCPU、8~512GBのRAMを設定可能である。


出典: https://aws.amazon.com/ec2/instance-types/

ブログ記事でPoccia氏は、次のようにも述べている。

M6iインスタンスは、HPCやビデオプロセッシングといった、ネットワークレイテンシの低減によるメリットのあるワークロードに対して、Elastic Fabric Adapter (EFA)をm6i.32xlargeサイズでサポートします。

AmazonやGoogle Cloudなど他のパブリッククラウドプロバイダも、さまざまなストレージやCPU、メモリ、ネットワーク能力を組み合わせた、多彩なインスタンスによる幅広い選択肢を提供することで、ターゲットワークロードの要件に合わせたリソースのスケールアップを可能にしている。

多目的ワークロード用としては、今年初めにMicrosoftが、ハイパースレッド設定した第3世代のIntel Xeon Platinumプロセッサの全コアを3.5GHzのTurbo Boostクロックスピード設定し、Intel Turbo Boost Technology 2.0、Intel Advanced Vector Extension 512 (Intel AVX-512)、Intel Deep Learning Boostを使用したDv5シリーズをリリースしている。また、多目的用にGoogle Cloudが提供する仮想マシン(E2、N1、N2)では、Intel Cascade LakeIntel Skylateテクノロジ、あるいはAMD EPYC Romeプラットフォーム (N2D)を使用している。 

現時点でEC2 M6iインスタンスが提供されているのは、US East (北バージニア)、US West (オレゴン)、US East (オハイオ)、Europe (アイルランド)、Europe(フランクフルト)、Asia Pacific (シンガポール)の6つのAWSリージョンである。インスタンスの価格はユーザの選択によるが、詳細はEC2 pricing pageに掲載されている。

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