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Microsoftが保有する社内用のLinuxディストリビューションビルダーCBL-Marinerとは

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原文(投稿日:2021/07/24)へのリンク

CBL-Marinerは、Linuxディストリビューションを作成するためのMicrosoftの内部ツールである。CBL-Marinerディストリビューションは、Microsoft独自のクラウドインフラストラクチャを強化することを意図しており、ディスクとメモリリソースの消費を一定量に抑え、攻撃対象を最小限に抑えることを目的としている。

CBL-Marinerは、ある考えに基づいて設計されています。それは、パッケージの小さな共通コアセットが、ファーストパーティのクラウドおよびエッジサービスの普遍的なニーズに対応できると共に、個々のチームが共通コア上にパッケージを追加で構築し、各チーム向けのイメージを生成できるというものです。

CBL-Marinerビルドシステムは、RPMパッケージマネージャーを活用して、提供されたSPECファイルに基づいて必要なパッケージ群を生成できる。次に、これらのパッケージは、インストール可能なイメージにアセンブルできる。CBL-Marinerは、RPM-OSTreeを使って、アトミックな方法でサービス提供とロールバックに使用できるイメージベースの更新モデルもサポートする。

Microsoftは、CBL-Marinerを使う2つの方法について説明している。最速の方法は、事前定義されたイメージの1つを作成することである。このプロセスはクイックで、複雑なものはない。ただし、Microsoftはこの方法を、ディストリビューションを試す場合にのみ推奨している。そして、必要なパッケージのみを含むカスタムイメージを作成することをお勧めている。

通常は、必要なものだけをすばやく構築できる、問題に焦点を合わせた小規模な環境で動作し、キュレートされたCBL-Marinerパッケージがすでにクラウドで利用できる状態となっていることが最善です。この場合、好みのディスクレイアウトでイメージをカスタマイズしたり、CBL-Marinerが提供しないパッケージを補足的に追加したりできます。

Microsoftは、CBL-Marinerを使ってカスタムディストリビューションを作成するために実施する必要があるすべての手順について、詳細に説明している。

CBL-Marinerは、いくつかの点でPhoton OSプロジェクトFedoraに関連しており、それぞれで定義されている多くのSPECファイルを活用している。CBL-Marinerは主にMITライセンス下でライセンスされている。LinuxコントリビューションはGPL2の下でライセンスされており、ドライバーは独自のライセンスが付随する。

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