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AWSがpplication Load Balancerに静的IPアドレスを導入

原文(投稿日:2021/10/10)へのリンク

Amazonは先頃、同社のApplication Load BalancerをNetwork Load Balancerに直接統合することによって、AWS PrivateLinkと静的IPアドレスをサポートすると発表した。

この新機能は、Network Load Balancer(NLB)とApplication Load Balancer(ALB)という、2つのAWSサービスの機能を組み合わせるものだ。NLBはTCPおよびUDPトラフィック用のレイヤ4ロードバランサで、AWS PrivateLinkをサポートし、アベイラビリティゾーン毎の静的IPを提供することができる。一方のALBは、レイヤ7ロードバランシングを行うマネージドサービスで、TLSターミネーション、AWS Web Application Firewall(WAF)とのインテグレーション、パラメータまたはパスに基づくリクエストのルーティング、といった機能をサポートする。AWSのシニアスペシャリスト・ソリューションアーキテクトのRohit Aswani氏が、静的IPアドレスをサポートする方法について説明している。

この機能は、ALBをNLBターゲットとして直接登録可能にすることで、デイジーチェーン構成でのALB IPアドレス変更の能動的な管理を不要にするものです。NLBに新たに導入された、Application Load Balancerタイプのターゲットグループを使うことで、これを実現しています。PrivateLinkやゾーンの静的 IP アドレスといったNLBのメリットと、ALBの提供する高度なルーティングとを組み合わせて、アプリケーションのトラフィックをロードバランスすることが可能になります。

 

出典: https://aws.amazon.com/blogs/networking-and-content-delivery/application-load-balancer-type-target-group-for-network-load-balancer/

提案されているユースケースの中で、AWSが特に強調しているのが、シグナリングにHTTPを、コンテンツのストリーミングにRTPを使うメディアサービスにようなマルチプロトコルコネクションを使用するアプリケーションである。同社ソリューションアーキテクトのVictor Feinman氏が、次のようにコメントしている

ALBで静的IPアドレスを取得しようとしている開発チームならば、この新機能の重要性を理解できるはずです。

ALBは自動スケール時、IPアドレスを動的に決定している。静的IPアドレスを設定する機能は長く待ち望まれていたものだった。AWSがこれまで提案していたのは、NLBとALBのIPアドレスとのマッピングを維持するLambda関数の開発や、AWS Global Acceleratorを用いてアプリケーションの固定的なエントリポイントとして機能する静的IPアドレスを取得する方法だ。

自身のデプロイメントからEC2上で動作するHAProxyを排除できる新たなオプションを歓迎するユーザがいる一方で、これは最善の方法ではないと考えるユーザもいる。stackArmorのシニアソリューションディレクタのMatthew Venne氏は、次のようにツイートしている。

NLBやALBは、コンフィギュレーション内で使用する場合には無料なのでしょうか?先見の明を欠いたAWSが問題を起こして、唯一の解決策が余分なコストや複雑性を加えることだというのでは、ユーザにとってボディブローのようなものです。

ソフトウェアエンジニアのPatrick Ryan氏は、ユーザ"Best of Amazon Blind"のツイートとして、NLB用のLambdaターゲットがないことを指摘している

Application Load Balancerのおかげで、不要な依存性をアプリケーションに追加することが簡単になりました。

機能には追加のAWSコストは発生しないが、Application Load Balancerの前にNetwork Load Balancerをデプロイする必要があるため、デプロイのコストが大幅に増える可能性がある。

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