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Spaces、新しいエンドポイント、よりフレンドリな開発者ポリシを加えたTwitter API v2

原文(投稿日:2021/11/22)へのリンク

TwitterがAPI v2を正式にローンチした。新たにプライマリAPIとなったAPI v2は、Spacesツイートによる投票の投稿リストのピン止め(pinning)とピン外し(unpinning)その他多数の新機能をサポートしている。開発者ポリシも変更され、これまでより柔軟なものになった。

Twitterが1年間にわたって開発を続けていた新APIは、開発者がアプリで実行可能なことの改善と強化を目的とする。新APIには、例えば会話への参加状況の分析リプライの非表示投票の作成や人へのタグ付け特定のポストに"いいね"を付けた人のリスト取得など、50を超えるエンドポイントが含まれている。

ライブ音声会話を処理するTwitter機能であるSpacesとの連携が可能な、新たなトップレベルのリソースも含まれる。Spacesはデフォルトで公開されており、TwitterのiOSおよびAndroid用アプリから作成可能だが、今のところブラウザからは作成できない。新しいSpaces APIでは、Spacesの検索がより容易になると同時に、ホストによるエンゲージメント測定を支援する機能が用意された。

Spacesは新たなコミュニケーション方法で、そのデータはツイートとはまったく異なっている — 新しいリソースオブジェクトを使うことで、Spacesにのみ適用可能なフィールドの利用や選択が可能になると同時に、拡張機能を使って同じリクエストで別のリソース(ユーザオブジェクトなど)を返すような柔軟性も確保されている。

lookupエンドポイントとsearchエンドポイントでは、IDや生成者、キーワードおよび/またはステータスに基づいて、最大100のSpacesを取得することができる。

既存のエンドポイントも拡張され、フィルタの強化による関連するコンテンツの履歴およびリアルタイム検索の改善、エンゲージメント測定アノテーションに関する応答への詳細情報の追加、といったことが行われている。

前述のようにTwitterは、開発者ポリシから多くの制限を削除した。これによってモデレーションやカスタマイズ、キュレーションなど、Twitterベースのソリューションが、これまでより容易に開発できるようになった。特に目を引くのは、ソリューションの構築においてTwitterのコア機能やエクスペリエンスの一部を複製する必要があるということに、Twitterが理解を示したことだ。これにより、今後はフラグを立てられることはなくなる。

新しいTwitter API v2には、開発者がAPIを使って可能なことを決定するアクセスレベルが新たに設けられた。多くの開発者が関心を持つと思われるEssentialアクセスレベルでは、例えば月50万のツイートの取り出しとひとつのアプリケーション環境が可能だが、Elevatedアクセスではこれが月200万に拡張されるとともに、開発、ステージング、プロダクションという3つのアプリケーション環境が認められている。

Twitterは、既存のAPI v1.1を使用するアプリケーション向けのマイグレーションガイドを提供している。旧APIも引き続き利用可能だが、今後は重要なバグ修正のみが行われる、ということだ。

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