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Microsoft、フルマネージドなAzure Load Testing Serviceのプレビュー版を公開

原文(投稿日:2021/12/04)へのリンク

Microsoftは先頃、Azure Load Testingのプレビューを発表した。フルマネージドなこのロードテストサービスを使うことにより、カスタムApache JMeterスクリプトを使ったハイスケールなロード生成が可能になり、大規模運用時のパフォーマンス上のボトルネックを把握し、修正する上で有益な洞察を得ることができる。

同社は以前からVisual Studioの2019バージョンを通じてロードテスト機能を提供しており、その最終バージョンではWebのパフォーマンスとロードをテストする機能を備えており、それに対応するAzure DevOpsクラウドベースのロードテストサービスも提供していた。いずれも現在はサポートされていないが、その後継として、オープンソースのApache JMeterのサポートを備えたAzure Load Testinghが今回、プレビュー版として提供されることになったのだ。

Azure Load Testingサービスを使えば、複雑なインフラストラクチャを管理することなく、ハイスケールなロードを生成することが可能になる。Azure Monitorを統合しており、AzureサービスからのメトリクスをキャプチャするためのApplocation InsightsとContainer Insightsを含む。さらには、ロードテストをユーザの継続的インテグレーションとデリバリ(CI/CD)のワークフローに組み込むことや、可能性としては、実環境で発生する前にパフォーマンスの問題を検出することもできる。

出典: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/load-testing/overview-what-is-azure-load-testing

Azure Marketplace経由でAzure Load Testingサービスを見つけたならば、開発サイクル内の必要なポイントで自身の継続的インテグレーション/継続的デプロイメント(CI/CD)パイプラインに統合して使用することができる。使用するパイプラインはGitHub ActionAzure Pipelinesのいずれでもよい。次に、テストコンフィギュレーション内で、パフォーマンス低下を検出するための合格/不合格ルールを設定する。最終的にそのパイプラインを実行すれば、指定されたエラー条件時にはサービスが自動ロードテストを自動的に停止するので、以降のテストが失敗することによる無駄なコストの発生を防止することができる。

Marketplace内でのロードテストの次には、テスト計画やテスト結果、その他の関連アーティファクトを確認および管理する中心的な場所として、Azureポータル内にAzure Load Testingリソースを生成することも可能である。Azure Load Testingリソースがプロビジョンされた後は、IDとテスト用のアクセスロールの設定、カスタムJMeterスクリプトのアップロード、ロードテストの生成などが可能になる。 

MicrosoftのプリンシパルプログラムマネージャであるThiago Almeida氏が、次のようにツイートしている

JMeterをサポートするAzure Load Testingが公開プレビューされたことをうれしく思います!ロードテストのインフラストラクチャ管理はとても大変な作業ですが、このサービスを使用すれば、インフラストラクチャやテスト結果/テレメトリの統合といったものを気にせずに、ロードテストの詳細に集中することが可能になります。

さらにAzure開発者向けのブログ記事では、Azure Dev ToolsプロダクトのパートナディレクタであるMandy Whaley氏が次のように述べている。

アプリケーションのパフォーマンスとレジリエンスは、かつてないほど重要なものになっています。ますます多くのビジネスやサービスがディジタル化に向かうことによって、サービス停止やダウン時間が利益損失および顧客不満に与える影響も大きくなっているのです。Azure Load Testingは、アプリケーションの品質、パフォーマンス、スケーラビリティの評価に対して、これまで以上の重責を負うようになったテスタや開発者を支援するサービスです。

詳細な情報やガイダンスはランディングページに紹介されている。また、価格や可用性に関する詳細はプライシングページに記載がある。

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