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CNCFが「クラウドネイティブ開発の現状」レポートを公開

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原文(投稿日:2022/01/31)へのリンク

CNCFは、「クラウドネイティブ開発の現状」レポートの最新版を公開した。レポートからの重要な発見は、クラウドネイティブ開発者の人口が2020年第1四半期から2021年第1四半期にかけて30万人増加したことを示している。エッジコンピューティングはコンテナとKubernetesの使用率が最も高く、エッジ開発者の63%がKubernetesを採用しており、76%がコンテナを採用している。

CNCFの委託を受けた調査会社のSlashDataは、このレポートの2つのバージョンをすでに公開している。1つ目は2020年5月、2つ目は2020年8月である。比較調査によると、クラウドネイティブは着実に成長しており、開発者が30万人増えている。ただし、180万の増加を報告した前回のレポートよりも遅い速度である。680万人のクラウドネイティブ開発者のうち、460万人がコンテナオーケストレーションツールを使用し、400万人がサーバーレスプラットフォームを使用し、180万人が両方を使用している。

出典: CNCF

さまざまなクラウドベンダーが新しいサーバーレス製品を考案しているため、現時点ではサーバーレスシステムを構築するための一般的なアプローチはない。採用の柔軟性の欠如により、サーバーレスアーキテクチャでは、開発者の数が27%から24%に減少した可能性がある。ただし、エッジ開発者の48%は、バックエンド開発者の33%と比較して、サーバーレス化を好んでいる。

サーバーレスソリューションに関しては、AWS Lambdaが開発者の53%に好まれている。これは、市場で最初のサーバーレス製品であることを考えると驚くことではないだろう。Google Cloud Runも勢いを増し始めており、過去6か月で8パーセントポイントの増加が報告されている。

500人を超える従業員を抱える大規模な組織は、Kubernetesとコンテナの両方を採用しているようである。これは、プロジェクトの複雑さが原因であろう。リージョン全体で、クラウドネイティブコンピューティングはオセアニア(56%)、北米(47%)、西ヨーロッパ(46%)で最も広く採用されている。

以前の調査結果に基づいて、最新のレポートでは、開発者がKubernetesを使っていることに気付いていないようだと述べられている。Kubernetesの認知度は高まっているが、多くのバックエンド開発者は、Kubernetesが自分たちのために何ができるかについて疑問を抱いている。調査回答者の21%は、Kubernetesについて聞いたことはあるが、何をするのかわからないと答えている。11%は、Kubernetesについて聞いたことがないと答えている。

エッジ開発者がKubernetesとコンテナを採用するトレンドを考え、レポートでは、コンテナの使用がピークに向かっているか、すでにピークに達していると推測している。それでもKubernetesの場合、上昇トレンドが見られ、さらなる採用の余地があることを示している。

出典: CNCF

オーケストレーションソリューションについての好みを尋ねられたとき、エッジ開発者は、複雑でなく安全なインフラストラクチャとしてKubernetesを使っており、パブリッククラウドよりもプライベートクラウドを好むことを示している。Edge Developersについて、オーケストレーションソリューションとしてAmazon Elastic Kubernetes ServiceよりもGoogle Kubernetes Engineを好むことも報告されている。

評価の観点から、エッジ開発者は、Red Hat Advanced ClusterGoogle Kubernetes EngineIBM Cloud Kubernetes Serviceの拒否率はごくわずかであると指摘した。

「クラウドネイティブ開発の現状」は、155か国の19,000人以上のソフトウェア開発者がSlashDataの年2回の開発者経済調査を行った結果である。読者はこのリンクをたどってレポートをダウンロードできる。

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