BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Couchbase Mobile 3では新たにC APIとKotlin APIが提供され、管理がシンプルに

Couchbase Mobile 3では新たにC APIとKotlin APIが提供され、管理がシンプルに

原文(投稿日:2022/02/26)へのリンク

NoSQLデータベースメーカーのCouchbaseは、エッジ対応のモバイルデータベースのCouchbase Mobile 3をリリースした。組み込みプラットフォームにCouchbase Liteを埋め込むための新しいC API、AndroidでのKotlinサポート、新しい管理REST APIが導入され、また、セキュリティが強化されている。

Couchbase Mobileは、クラウド、エッジ、モバイルデバイスで実行できるNoSQLデータベースソリューションである。これは、データをその利用場所に近づけることを目的としているため、クラウドベースのデータベースと比較してアクセス遅延を削減できる。さらに、Couchbaseによると、Couchbase Mobile 3はユーザに対して透過的にオフラインモードで動作できる。

Couchbase Mobile 3は、インターネット接続の有無にかかわらず、組織のエッジとモバイルインフラストラクチャ全体を通してデータを自動的に同期することで、データの整合性を独自に保証します。

Couchbase Mobileの中心にはCouchbase Liteがある。これは、組み込み可能で同期可能なデータベースエンジンであり、iOSAndroid.NETJavaなどの多くのプラットフォームのCommunityエディションとEnterpriseエディションの両方で利用できる。

最新のリリースで、Couchbase Mobileには、それに関連する新しいC APIが追加された。そのため、ほぼすべての組み込みプラットフォームにCouchbase Liteを組み込むことができるようになった。開発者は、Cで直接アプリを構築するか、Python、Dart、Goなどのほぼすべての言語とのC互換性を活用して、選択したプログラミング言語を使用できる。

Androidプラットフォームでは、Couchbase Mobile 3は、null許容アノテーション、名前付きパラメーター、Kotlin Flowsによる非同期イベント処理など、新しい慣用的なKotlin APIを通じてKotlinをサポートする。 Kotlinに加えて、CouchbaseはiOSではSwift、.NETではC#もサポートする。

Couchbase Liteは、N1QLクエリ言語に基づくテキストSQLのようなクエリもサポートする。そのため、Couchbase Serverと同等の機能を提供する。これにより、開発者はクライアントとサーバの両方で同じSQLのようなクエリを再利用できる。

機能的な特徴に加えて、Couchbase Mobile 3には、管理の簡素化とセキュリティ向上を目的とした多くの機能も取り入れられている。具体的には、新しいSync Gateway 3.0では、デフォルトで認証とロールベースのアクセス制御を実施する新しい管理REST APIが取り入れられている。これにより、SSHトンネルやファイアウォールルールに基づくより複雑な設定ではなく、HTTPSを使って外部クライアントから管理APIに安全にアクセスできるようになる。

新しい管理REST APIを使うと、ユーザは、クラスター全体のSync Gatewayデータベース、アクセス制御ポリシー、Sync Gateway間レプリケーションなどの多くの追加機能の設定ができるようになる。Sync Gateway 3.0は、アクセス制御メタデータのユーザ定義拡張属性(XATTR)を追加でサポートする。これにより、アクセス権の管理が大幅に簡素化される。

Couchbase Mobile 3は、CouchbaseのWebサイトからダウンロードできる。

作者について

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT