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AWSが新しいオープンソースソリューションを発表:AWS Virtual Waiting Room

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原文(投稿日:2022/02/17)へのリンク

最近、AWSはAWS Virtual Waiting Roomと呼ばれる新しいオープンソースソリューションを導入した。これにより、既存のWebやモバイルアプリケーションと統合できるようになった。さらに、このソリューションでは、突然のトラフィックバースト中にユーザ要求をバッファリングすることで、システムをリソースの枯渇から守る。

このオープンソースソリューションでは、順番が来るまで待機ルームでユーザをバッファリングする。さらに、バックエンド環境をトラフィックから保護し、すべてのユーザに一度に対応するためにバックエンドを拡張する必要がなくなる。ただし、最近のAWS Computeブログの投稿によると、AWS Virtual Waiting RoomとWebやモバイルアプリケーションとの統合は、4つのシナリオによって決まる。

  • プライマリターゲットサイトからAWS Virtual Waiting Roomを通過するアップストリームトラフィックのリダイレクト - 保護されたシステムに対して許可されているユーザの初期容量で、すべてのユーザトラフィックを待機ルームに送信するオプション。
  • ターゲットサイトから仮想待機ルームへのダウンストリームリダイレクト - すべてのトラフィックをターゲットサイトに送信するオプション。
  • リダイレクトなしで既存のWebサイトからユーザをバッファリングするための直接のターゲットサイトAPI統合 - APIレベルで仮想待機ルームを統合するオプション。
  • OpenID Connect(OIDC)アダプター - 待機ルームと、AWS Application Load Balancer(ALB)などのOpenIDConnect対応システムコンポーネントとのノーコードネイティブ統合を提供するオプション。

AWS Virtual Waiting Roomソリューションの実装には、次の3つの主要なコンポーネントが含まれる。

  • コアAPIは、待機ルームに入るクライアントを追跡するための基本的なメカニズムを提供する。コードAPIの主要なリソースには、2つのAmazon API Gatewayデプロイメント、VPC、いくつかのAWS Lambda関数、Amazon DynamoDBテーブル、Amazon ElastiCacheクラスターがある。
  • 待機ルームのフロントエンドWebサイトである静的サイトが、順番を待っているユーザに表示される。このサイトでは、設定可能な間隔で、サービスが提供される場所とユーザの位置が動的に更新される。
  • 保護されたターゲットシステムのラムダオーソライザーは、ダウンストリームの保護されたターゲットシステムのAPIをラップして保護するものだ。これによって、すべてのユーザ呼び出しについて、待機ルームのコアAPIによって発行された検証済みの期限付きトークンがあることを確認する。

 
出典: https://aws.amazon.com/blogs/compute/introducing-aws-virtual-waiting-room/

LaceworkのクラウドストラテジストであるMark Nunnikhoven氏は、ツイートで次のように述べている。

AWS Virtual Waiting Roomの結論は、このパターンが必要な場合、いずれにせよ最終的には、このようなものを構築する可能性があるということです。@awscloudの事前に構築され、十分にテストされたソリューションにより、ここでの取り組みをすぐに開始できます。

それでも、LumigoのディベロッパーアドボケートのYan Cui氏は、次のようにツイートしている。

私はこういったものを見るのが大好きです。しかし、自身のアカウントでデプロイして実行する必要があるCFNスタックではなく、マネージドサービスの方が好きです。それが些細なスタックではないことを考えると特にです。稼働時間は自身で所有することになりますが、ベースとなるコードは所有しません。

また、Redditスレッドの回答者は、ソリューションが一部の組織に適している理由について次のようにコメントしている。

AWSに関連する顧客は、私の雇用主のような組織であり、毎月6桁以上の金額をAWSに支払っています。そして、なぜ私たちはそうするのでしょうか。理由はそれでもすべて自分でやるよりもずっと安いからです。データベース周りを管理するためだけに、バックエンドエンジニアのスタッフ(12人)が必要になるのです。

WS Virtual Waiting Roomソリューションは追加費用なしで利用でき、Apache 2ライセンスの下でオープンソースとして提供される。ソリューションの詳細とガイダンスは、実装ガイドに記載されている。

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