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AWS Billing Conductorによる価格のカスタマイズとコストの可視化

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原文(投稿日:2022/03/22)へのリンク

最近、AWSはAWS Billing Conductor(ABC)を発表した。これにより、企業は最終顧客やビジネスユニット向けにクイックに、価格設定をカスタマイズでき、コストを可視化できるようになる。このサービスは、特定のショーバックとチャージバックのニーズがある企業を対象としているため、顧客とAWSの間の支払いと請求の関係に影響を与えるものではない。

AWS Billing Conductorは、Cloud Financial Managementソリューションの一部である。組織がクラウドによる支出を管理し、クラウドへの投資を最大化できるようにする手順とツールを顧客に提供するものである。Billing Conductorを使うと、顧客はカスタマイズ可能な請求サービスにアクセスでき、希望するビジネス構造に合わせて請求データをカスタマイズできる。

このサービスのユーザは、自身のアカウントを請求グループと呼ばれる相互に排他的な財務グループに組み入れることができる。次に、価格ルールやカスタムラインアイテムなど、各グループに対する請求パラメータを定義できる。ユーザが各請求グループを定義すると、請求コンソールの請求ページで請求グループごとの構成の出力を表示できるようになる。さらに、請求グループごとにコスト・使用状況レポート (CUR)(CUR)を生成できる。


出典: https://aws.amazon.com/aws-cost-management/aws-billing-conductor/

AWS Cloud Financial Managementのブログ投稿で、AWS所属で本ブログ著者のMatt Cowsert氏とBowen Wang氏は次のように述べている。

AWS Billing Conductor(ABC)のリリースにより、FinOpsチームが、適切なレートを構成、生成し、エンドユーザに共有することが、これまでと比べて簡単になりました。これは、顧客がAWSとネゴシエートしたレートに関係ありません。ABCを使うと、顧客はエンドユーザアカウントをグループ化し、カスタム価格ルールを適用し、カスタムラインアイテム(共有サポート費用やその他の内部間接費など)を追加できます。そして、ABC構成を設定してから24時間以内に各エンド顧客のCURを生成できます。

さらに、Infracostの共同創設者兼CEOのHassan Hosseini氏は次のようにツイートしている。

新しいAWS Billing Conductorは、ショーバックとチャージバックに非常に役立ちます。2014年にユーザがこの機能を私たちにリクエストしたことを覚えています。ただし、これにより、コストを事前に理解することが難しくなります。開発者向けに構築されたものではありません。

AWS Billing Conductorは現在、中国(北京)と中国(寧夏)リージョンを除くすべてのパブリックAWSリージョンで利用できる。詳細については、ドキュメントのWebページFAQを参照してください。最後に、AWS Billing Conductorの料金の詳細は、料金ページに確認してください。

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