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AWS Step Functions向けの可観測性を提供する新機能

原文(投稿日:2022/06/09)へのリンク

最近、AWSは、Step Functions向けのステートマシンページの新たなオプトイン機能を発表した。開発者は、新しい実行ページオプションを有効にすることで、標準ワークフローをすばやく分析、デバッグ、最適化することができるようになった。

AWS Step Functionsは、サーバーレス関数のオーケストレータである。これは、AWS Lambda関数と複数のAWSサービスをビジネスクリティカルなアプリケーションに簡単に配置できるようにするものである。AWS Computeのブログ投稿によると、2016年12月のリリース以来、開発者は複数のサービスをビジネスクリティカルなアプリケーションに統合するために、Amazon States Language (ASL)を使ってStep Functionsワークフローを構築してきた。

AWS Step Functionsでは、すべての実行に関する詳細な履歴を保持する。そのため、開発者は実行パスを参照し、各トランザクションを監査し、失敗をデバッグすることができる。ステートマシンページの新たなオプトイン機能により、より容易にAWSコンソールでワークフロー実行の詳細をナビゲートして問題を特定できるようになる。そして、障害の経緯をより深く掘り下げ、情報を妥当な手段で視覚的に表示できるようになる。さらに、それはワークフロー実行用の3つのビューから選択できる。その選択肢には、ナビゲート可能なワークフローグラフ、状態遷移表、改良されたイベントテーブルがある。

グラフビューでは、ワークフローの実行パスをグラフ形式で表示できる。成功、失敗、現在進行中の状態と、発見された誤りが表示される。それぞれの色は、グラフの下部にある凡例で確認できる。


出典: https://aws.amazon.com/blogs/compute/debugging-aws-step-functions-executions-with-the-new-console-experience/

状態を選択すると、開発者はイベント、入力と出力、詳細、定義などの詳細にドリルダウンできる。

次に、テーブルビューでは各状態が表形式で表示される。これにより、開発者は状態が続いた期間、リソース、ステータスに関する情報を参照できる。そして最後に、イベントビューには、各イテレーションが階層構造のリストで表示される。これにより、開発者は、さらに調査を進めるために、失敗した実行をドリルダウンできる。

AWS Step Functionsの新しい可観測性機能に関して、Redditスレッドの回答者は次のようにコメントしている。

これは素晴らしい!Step Functionsを多く使っている当社の製品の1つをチェックしたところ、これはSFに関する大きな問題の1つを解決しているようです。その問題は、マップ/反復状態の奥深くで障害が発生したときに、問題の正確な原因を突き止めるのが非常に困難であったということです(たとえば、12回目の反復内の50回目の反復の入力は何であったか)!

実行ページは現在、米国東部(オハイオおよび北バージニア)、米国西部(オレゴンおよび北カリフォルニア)、アジア太平洋(東京)、カナダ(中央)、およびヨーロッパ(アイルランドおよびフランクフルト)リージョンで一般向けに利用可能である。詳細については、開発者ガイドを参照してください。

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