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Google クラウドインフラの包括的な信頼性ガイドを提供

Googleは最近、同社のエンジニアによるベストプラクティスと専門知識を組み合わせたクラウドインフラ信頼性ガイドをユーザー向けに公開した。

このガイドはワークロードを定着させるためのクラウドインフラを正しく設計するユーザーを対象としている。Google Cloudのブログ記事で、シニアスタッフエンジニアのNir Tarcic氏と、Googleのクロスプロダクトソリューション開発者のKumar Dhanagopal氏は、次のように説明している。

Google Cloud インフラストラクチャ信頼性ガイドでは、Google Cloud の信頼性の構成要素と、これらがクラウドリソースの可用性にどのように影響するかを説明している。リージョン(データセンターが存在するエリア)、ゾーン(リージョン内における細かい区分)、および単一のゾーン、複数のゾーン、またはリージョン間で展開されたアプリケーションのプラットフォームレベルの可用性目標について、より深く理解することが可能である。

このガイドでは、リソースを拠点間で分散させ、冗長リソースを導入するために、ユーザーが選択できるデプロイ アーキテクチャを紹介している。

  • ダウンタイムに耐えられる負荷や、必要なときに別の場所にすばやく展開できるアプリケーションは、シングルゾーン・アーキテクチャで十分である。

  • マルチゾーン・アーキテクチャは、ゾーンの停止に対する回復力が必要でありながら、リージョンの停止によるダウンタイムをある程度許容できるようなワークロードに適している。

  • マルチリージョンアーキテクチャは、ビジネス上の重大な負荷や、小売店やソーシャルメディアアプリケーションなど、高可用性が必須な場合に最適なアーキテクチャである。

図1

出典: https://cloud.google.com/architecture/infra-reliability-guide/design#deployment_architectures

ユーザーは、インフラストラクチャーリソースの信頼性リスクを低減するために、キャパシティプランニング、オートスケール、変更管理ガイドラインなどのトラフィックおよび負荷管理技術に関する情報を見つけることもできる。

同様に、他のパブリッククラウドプロバイダーも、信頼性に関するガイドとサービスを用意している。例えば、マイクロソフトには、Azureの信頼性に関する製品概要、トレーニング、ドキュメントを提供する専用サイトがある。そして、AWSはWell-Architectフレームワークの一部として論文を提供している。

Googleの開発者リレーションおよびアウトバウンドマネジメント担当ディレクターであるRichard Seroterは、LinkedInの投稿で次のように述べている。

パブリッククラウドは回復力を兼ね備えているため,あなたが何も意識する必要すらないことがある。しかし全体的に見れば、システムの復旧性はアーキテクチャの問題であり、意図的な作業なのだ。この新しいGoogle Cloudガイドは、アプリケーションがどこで実行されようとも、より信頼性の高い基盤を構築するために役立つ。

最後にまとめるとGoogleは、スケーラブルで回復力の高いアプリケーションを構築するためのパターンとベストプラクティスについて、より多くの情報提供をしている。

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