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Gordon Pask Award 2008 受賞者及びスピーチ動画

Gordon Pask Awardは、毎年、アジャイルアライアンス(リンク)によって、アジャイルプラクティスのコミュニティへの貢献者2名に授与される。この賞は、アジャイルコミュニティで定評のあるリーダーだけではなく、新たなリーダーになる可能性のある者にも贈られる。今年は、慈善的な目的のためにアジャイルプライクティスを応用したことが認められて、平鍋健児、Arlo Belshee、Bob Payneの3氏が受賞した。受賞プラグラムの指導者は交代制で、プログラムを改善または終了させる判断をするためにコミュニティ情報が求められる。

平鍋氏は、日本を本拠地とする株式会社Change VisionのCEOである。同氏は、『Lean Software Development』、『XP Installed』、『Agile Project Management』、その他多数のXP/Agile関連の書籍を日本語に翻訳し、ERD、DFD およびマインドマップ機能を融合したUMLエディタであるJUDE(リンク)と、アジャイルプロジェクト管理のためのバーンダウンチャート、パーキングロットを統合した『かんばん(参考記事・英語)』システムTRICHORD(リンク)を開発した。

現在 BlueTech LLCの上級エンジニアであるBelshee氏は(リンク)、コミュニティに革新的アイディアをもたらしたことが認められた。Belshee氏は、前のアジャイルカンファレンスで画期的な論文『Promiscuous Pairing and Beginner's Mind: Embrace Inexperience(無差別のペアリングと初心者の心理: 未経験の受容)(リンク)』を発表し、昨年、アジャイルカンファレンスのオープンスペースセッションで「Naked Planning」を紹介した。

Belshee氏の紹介にあたって、前回のGordon Pask Award受賞者であり、表彰委員会のメンバーでもあるJoe Rainsberger氏が、受賞者の貢献について次のように語った。

平鍋健児氏は、日本のアジャイルの顔です。同氏は、複数の重要な書籍を日本語に翻訳して紹介しました。また、アジャイルソフトウェア開発で通常実行する様々なアクティビティにマインドマッピングの技法を適用し、独自の仕事を成し遂げました。平鍋氏を選出したのは、彼の功績のためだけではなく、日本との意見交換を促進する意味も含まれています。平鍋氏は、様々な人と意見を交換しており、Agile 2008に12名からなる代表団を派遣する手配をしました。

Arlo Belshee氏は、アジャイル実践者にとって重要なアイディアを提供してくれました。彼の画期的な論文『Promiscuous Pairing and Beginner's Mind: Embrace Inexperience(無差別のペアリングと初心者の心理: 未経験の受容(リンク))』は、多方面の個人およびチームの日常の作業に独特の影響を及ぼしました。同氏は、切実に必要とされているアジャイルコミュニティのリーダーシップを体現しています。根っからの実験者であり、アイディアを実生活の状況に適用した上で結果を報告します。そうした多数のアイディアを中核として事業運営を行う気概があり、彼のアイデアを取り入れて多くの理論が構築されています。Belshee氏は、アジャイル実践者にツールベルトのためのツールを多数提供していますが、われわれは彼の過去の業績を称えるとともに、一層の功績を挙げられるよう精進することを望みます。アジャイルは、1つの分野として発展していくために彼を必要としています。

受賞に際して、平鍋氏は次のように述べている。

私はこの真新しいアイデア、アジャイルを日本に持ち込もうと、一生懸命活動しました。エンジニアとしての人生をよりよく、ともに生きていくために良い場所とするために。
私は実際の仕事かたわらで、アジャイルのためにとても一生懸命に活動しました。その為に、私はもう少しで首になるところでした。冗談ですが、少なくとも、今日ここに居る方々の幾人かと同じように、職を変えました。

(編集部注:本スピーチの動画を公開しています。URLはhttp://www.infoq.com/jp/interviews/hiranabe_agile2008_award)です。

受賞後、Belshee氏は聴衆に向けて、来年のAgile2009には、どんな些細なものであれ、各自のアイディアを持ち寄って発表するよう呼びかけた。

表彰委員会は、続いて、Bob Payne氏のアジャイルコミュニティ内の慈善的活動と、MP3プレーヤーでアジャイルリーダーおよび実践者の声を聴けるAgile Toolkit Podcast(リンク)を評価した。また、アライアンス委員会はCode Green Labプロジェクト(リンク) を通じて、Payne氏が主導するAgile Philanthropy(リンク)プログラムの確立を通し、彼が継続している慈善活動を支援する意図を発表した。Payne氏は、プログラムの定義を支援するために(リンク)コミュニティ情報を求めている。

Gordon Pask Awardの過去の受賞者のリストは、Agile Allianceのサイトに掲載されている(リンク)。全員が「表彰委員会の見解では、当該分野の他の人々が手本とするべきである」。

Joe Rainsberger氏(リンク)とLaurent Bossavit氏は、今後の表彰を共同で運営する。表彰の運営という新たな責任を負うことについて、Rainsberger氏はInfoQに対し、次のように語った。

2005年に賞を導入し、その継続をBossavit氏と私に託したBrian Marick氏に謝意を表したいと思います。

ノミネートのプロセスを円滑化するために、Rainsberger氏は、自身のブログで志望者を募り、3つの質問の回答を(リンク)E メールで返信してもらうようにした。最後の質問が興味深い。「あらゆる面から見て、アジャイルアライアンスはプログラムを続行すべきでしょうか、廃止すべきでしょうか?」

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/Gordon-Pask-Award-2008-Receivers

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