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アジャイルの導入: プロジェクトは飛び込み、企業は徐々に踏み込む

原文(投稿日:2009/8/19)へのリンク

アジャイルの導入は徐々に「新しいことをやってみる」方法がよいのか、すべてを賭けて「頭から飛び込む」アプローチがよいのかという激しい論争が数多くある。Johanna Rothman氏は、プロジェクト は全部飛び込み、企業は徐々に進めるべきだと言った。

最近の2つのブログ投稿、Plunge In (For Projects) (プロジェクトは飛び込め) とSmall Steps Are Good, Be Careful What You Call Them (小さいステップが良い。これらのステップの呼び方に気を付けろ) において、人々はプロジェクトレベルでアジャイルを導入するには全てに取り組むアプローチが必要だとJohanna氏は提案する。実のところ、タイムボックス型のイテレーションで仕事をしたり、継続的統合を行ったりして物事を進めるのは状況を改善するかもしれないが、「アジャイル」開発をしている意味にはならないと、Johanna氏は強い姿勢を示している。もっと言えば、これをアジャイルと呼ぶのは、自分を失敗に追い込んでいるようなものだ。

...あることをアジャイルと呼ぶならば、それがアジャイルになるようにしてください。アジャイルに足を踏み入れたからといって、アジャイル開発をしていることにはなりません。タイムボックスの中で作業を終えたかどうかでタイムボックスを決めている場合、それはアジャイルではありません。インクリメンタル開発です。あなたは、こういうかもしれません。「インクリメンタル開発を試しています。タイムボックスは一定ではありません。そうすれば、作業を終わらせられますから。しばらく実践してから、タイムボックスを決めて、どうやったらうまくいくかみてみます。」

これにはまったく同感します。まだインクリメンタル開発を試していない場合、そうしてほしいと思います。しかし、これをアジャイルと呼ばないでください。アジャイルではありませんから。

すぐ後に、Rothman氏は、アジャイルの導入を企業レベルで進める場合、結局は反対のことを勧めるという3番目の投稿をした。 Rothman氏は、企業全体で管理上の構造を変更するのに、経営者たちがもっとゆっくり進めるアプローチをとるように提案する。

企業全体でアジャイルに移行することは、小さな問題ではありません。ゼロ番目のステップはプロジェクトです。第一ステップは、プロジェクトポートフォリオです。その次に本当に大変な作業があります。人的システムが次のステップです。一度、人的システムを従業員の手助けをするものにしてから、給与システムに取り組まなければなりません。(私の顧客の一人は、最初に給与システムに取り組もうとしていますが、うまくいっていません。ここには、給与と人のシステムにおける協調関係があるのかもしれません。)

経営者たちが、首尾一貫した部分を持ち、その部分をアジャイルかリーンにゆだねる限り、管理システムとしてアジャイルに足を踏み入れるのは構いません。しかし、与えられたプロジェクトのために足を踏み入れるのはよくありません。アジャイルがふさわしいと思ったら、プロジェクトごとアジャイルに取り組んでください。アジャイルとリーン管理についてしっかりと学んでください。

要するに、Rothman氏は、この短い一連のブログ投稿の中で、アジャイルをうまくやるには、一定の規律が必要だと述べている。しかし、そのような規律は、すべてのプロジェクトが準備しているわけではない。どのプロジェクトが準備できているかを選び、それらを完全に移行する。しかし、一度に、すべてのプロジェクトや企業全体を移行することは考えない。そのような状態になったときに「ゆっくりと」考えよう。あなたはどう考えるだろうか?

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