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Spring Tool Suite 3.9.1 リリース

原文(投稿日:2017/10/31)へのリンク

PivotalSpring Tool Suite(STS)のバージョン3.9.1をリリースした。Springフレームワークでのアプリケーション開発向けのEclipseベースのIDEだ。

このリリースで、STSはEclipse Oxygen.1aにアップデートされた。設定なしで使えるJDK 9JUnit 5のサポートを含んでいる。

JDK 9

EclipseのJavaコンパイラは新しいJava 9の言語拡張をすべて実装している。IDEにJavaモジュールのサポート、たとえばコンパイラや検索、他のエディタ機能といったものを追加している。

Eclipseのドキュメントではこう述べられている。Java 9のサポートを得るためにEclipseをJava 9のランタイムで実行しなければならないわけではない、と。しかし、Java 9のランタイムはモジュラープロジェクトをコンパイルする際にビルドバスになければならない。

プロジェクトのmodule-info.javaを作成することで既存のモジュラーでないプロジェクトをモジュラープロジェクトに変換できる。

提供元: Eclipseドキュメント

ライブラリやコンテナをクラスパスではなくモジュールパスに追加できる。

提供元: Eclipseドキュメント

Java検索は"モジュール"を検索のスコープに含めている。

提供元: Eclipseドキュメント

JUnit 5

Eclipse Oxygen.1aのドキュメントによると、JUnit 5のサポートは以下のことを含んでいる。

  • 新規Junitテストケースウィザードでの新しいJUnit Jupiterのテスト作成。

    提供元: Eclipseドキュメント
  • 開発者はJUnit 5のライブラリをビルドパスに追加できる。
  • 新規のtest_jupiterテンプレートでのJUnit Jupiterのテストメソッド作成。
  • 新規のtest_factoryテンプレートでの@TestFactoryメソッドの作成。
  • JUnit JupiterのAssertionsAssumptionsDynamicContainerDynamicTestクラスをデフォルトでEclipse Favoritesに追加。
  • JUnitの起動設定でのConfigure Tagsダイアログでテスト実行に含める/含めないを設定するためのタグを提供。

機能の完全なリストはドキュメントを調べてほしい。

Eclipseのドキュメントでは、もし開発者がEclipseでJUnit 5サポートなしのまま@RunWith(JUnitPlatform.class)を通じてJUnit 5のテストを実行している場合、起動設定でテストランナとしてJUnit 4を選択した状態となる、と書いている。開発者はテスト実行中に新しい起動設定でJUnit 5のテストランナを作成するように、テストランナをJUnit 5にするかテストを削除すべきである。

またドキュメントではこう言及している。

古いEclipseビルド(JUnit 5サポートなし)が新しいEclipseビルド(JUnit 5サポートあり)をターゲットとして使っている場合、セットアップでのテスト実行はサポートしていません。また、最新の変更をチェックアウトしプルしたJDT JUnitランタイムバンドル(org.eclipse.jdt.junit.runtime、org.eclipse.jdt.junit4.runtime)がある開発者は上記の問題が発生します。開発には新しいEclipseビルドを使用してください。

互換性の警告

STSではSpring Boot 1.5.xまたはJava 9と互換性がないビルドプラグインがあるそれ以前のバージョンを使用しているプロジェクトに対して、JDK9の互換性の警告がある。こうした場合STS 3.9.1のドキュメントではJDK8でIDEを実行することを推奨している。開発者は今後もIDE自身はJava 8のランタイム上で実行しながらもJava 9のJREを設定しJava 9アプリケーションを開発できる。

新規のコードテンプレート

新規のコードテンプレートがGetMappingPostMappingPutMappingDeleteMappingのようなメタアノテーション向けに追加された。


提供元: STSドキュメント

その他注目に値する拡張

  • macOSバージョンのSTSはDMGファイルで提供されている。
  • Pivotal tc Serverが3.2.8にアップデートされた。
  • 起動プロパティファイルのYAMLへの自動変換。
  • Spring Cloud CLIが自動インストールではなく完全にユーザ手動となった。
  • 実験的機能: Spring Boot Thin JARラッパーをbootアプリケーションの起動に使用する。

Springのブログによると、STS 3.9.2は2017年の12月下旬にEclipse Oxygen.2 (4.7.2)上でリリースされる。

 
 

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