Microsoft Edgeは、最近締結されたW3C WebDriver推奨をサポートし、それによって、Edgeを使用した単体テストと機能テストの自動化が簡単にできるようになる。Edge WebDriverは現在、Edge Feature on Demandであり、Edgeの各リリースでWebDriverの自動アップデートを提供する。
WebDriverプロトコルの数々のバージョンが、Seleniumプロジェクトを起源として、標準化のためにW3Cに移行するまでに長年にわたって作成されてきた。JavaScriptテストでは、InternとWebDriver.ioを含むいくつかのライブラリが、ブラウザ間のテストの違いを吸収し、標準化する助けになる。W3C WebDriverプロトコルが推奨状態に達すると、バージョンを重ねるとともにブラウザ間でのテストの不一致が減少することが期待される。
クロスブラウザテストのもう1つの大きな課題は、各ブラウザのリリースごとにWebDriverの各バージョンを最新の状態に保つことである。以前はWebDriverインスタンスはサードパーティによって開発されており、新しいバージョンのブラウザと同期していないことが多かった。最近では、ブラウザベンダーが提供するブラウザのWebDriver実装を所有している。
今回のWebDriver for Edgeのリリースでは、Edgeでテストするためにいくつかの点が改善されている。
アクションAPIはアクションシーケンスを介してブラウザに低レベルの入力を提供し、開発者はマウスやキーボードの入力を介してより複雑なシナリオをテストできる。新しいテストコマンドには、タイムアウトの取得、ウィンドウのサイズの取得と設定、要素のプロパティの取得が含まれている。さらに、このリリースでは、多くのバグ、エッジケース、および他のWebDriver実装との不一致が修正されている。
Edge WebDriverを使用したProgressive Web Apps (PWAs)をテストすることができる。また、WebブラウザビューをネイティブWindows 10アプリケーションに組み込むことを可能にする別プロセスのWebViewをテストすることができる。これらの変更により、EdgeベースのWebアプリケーションのすべてのフォームを簡単にテストすることができる。
現時点でEdgeとWebDriverを使用するには、Edge開発者は、設定アプリを開き、「更新とセキュリティ」、「開発者向け」、「開発者モード」を選択して開発者モードを有効にする必要がある。開発者モードでは、WebDriverの適切なバージョンが自動的にインストールされる。WebDriverをFeature on Demandとして提供する変更により、Microsoftは、現在および将来のバージョンのEdge向けにMicrosoft Edge WebDriverのスタンドアロンダウンロードを提供しなくなる。
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