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Javaニュース総まとめ - 2021年3月15日週

原文(投稿日:2021/03/23)へのリンク

先週のビッグニュースはJava 16のリリースだ。InfoQは、9月中旬のリリースが予定されているJava 17で開発者が期待する概要を含むすべての詳細について報告した。また、ドラフト (Draft) から候補 (Candidate) のステータスに進んだ多くのJEPで忙しい週であり、Hibernate、Red Hat、Springからのニュースがあった。

ZGCガベージコレクターを使用したスレッドスタック処理の改善に加えて、Java 16には、G1およびParallelガベージコレクターに大幅な変更が加えられている。G1 GCの変更には、次のものが含まれる: 最大100ミリ秒のGC一時停止時間を潜在的に増加させる可能性のある余剰メモリを返す動作の変更、同時マーキングをトリガするヒープ占有しきい値の改善。Parallel GCの変更には、プリタッチメモリの並列化と内部参照の処理が含まれる。

UTF-8のデフォルト (JEP 400) は、UTF-8をJava SEのデフォルトの文字セットにして、ユーザのオペレーティングシステム、ロケール、および構成に関係なく、すべてのJDK実装間で一貫性を持たせることを提案している。これは、Latin-1またはUTF-16のような内部にとどまるものではなく、java.io.FileWriterなどのユーザレベルAPIに影響することに注意してください。

Valhalla JEPの最初の Primitive Objects (Preview) (JEP 401) と Unify the Basic Primitives with Objects (Preview) (JEP 402) は、次のことを提案している: ユーザが宣言したプリミティブオブジェクトでJavaオブジェクトモデルを拡張し、そして、8つのプリミティブラッパクラス (java.lang.Integerjava.lang.Doubleなど) を転用して、基本的なプリミティブ型 (intdoubleなど) を対応するオブジェクトと統合する。InfoQが報告したように、これらのJEPが、少なくとも1ラウンド (おそらく数回) のインキュベーションなしに、クローズ (Closed)/配信 (Delivered) ステータスにアップグレードされることは期待できない。

Project Jigsawの主な目標の1つである、JDK Internalsの強力なカプセル化 (JEP 403) は、sun.misc.Unsafeなどの重要な内部APIを除いて、JDKのすべての内部要素を強力にカプセル化して、JDKのセキュリティと保守性を向上を提案する。Java 9からJava 16で可能なコマンドラインオプション --illegal-access を介して強力なカプセル化をバイパスすることはできなくなる。

Generational Shenandoah (JEP 404) は、「Shenandoahガベージコレクターを世代別収集機能で強化して、持続可能なスループット、負荷スパイクの復元力、およびメモリ使用率を向上させる」ことを提案している。G1、CMS、Parallelなどの他のガベージコレクターと比較して、Shenandoahは現在、追加のヒープヘッドルームを必要とし、到達不能なオブジェクトによって占有されているスペースを回復するのがより困難だ。

HibernateはHibernate ORM 5.4.30をリリースした。これは、CockroachDB 20.2+の空間サポートを導入するメンテナンスリリースだ。CockroachDBはPostgreSQLとの互換性に向けて取り組んできており、新しいCockroachDB202SpatialDialectクラスは、PostgreSQLの空間データベースエクステンダであるPostGISに基づいている。

Red Hatは、JDK 8とJDK 11以降をサポートする2つの異なる実装を提供するマルチリリースJARとしてWeld 3.1.7をリリースした。JDK 11以降の不正なリフレクトアクセス警告を排除する通常のバグ修正に加えて、この新しいバージョンのWeldは、JavaのContexts & Dependency Injection仕様のリファレンス実装であり、ProxyServicesBeanAttributesConfiguratorProcessBeanなどのWeldのデフォルトのクラス定義ユーティリティを作り直したものだ。

Red HatはQuarkus 1.12.2もリリースした。これは、バグの修正、WindowsでのネイティブイメージのビルドやOpenShiftへのアプリケーションのデプロイ、ドキュメントの改善などのメンテナンスリリースだ。Red Hatは、開発者ができるだけ早くバージョン 1.12.2への移行を勧めている。

Red Hatに関連して、Webスケールアプリケーション企業向けの低レイテンシー分散ブロックストレージであるExceleroは、NVMesh Software-Defined StorageのRed Hat OpenShift Operator Certificationを取得した。この認証の取得に、ExceleroのCBOであるEdo Ganot氏は次のように述べた:

Exceleroは、主要な顧客と協力して、NVMeshサポートをパブリッククラウドに拡張しています。Red Hat OpenShift Operatorエコシステムの一部になり、OpenShiftデータセンタのコミュニティがアジャイル (俊敏)、高性能、低コストのストレージアーキテクチャを構築して、デジタルトランスフォーメーションジャーニーを加速できるよう支援できることをうれしく思います。

Springでは、先週Spring FrameworkSpring BootのポイントリリースがJavaコミュニティで利用できるようになった。Spring Framework 5.3.5は、39のバグ修正と改善を含み、Java 16をサポートする。Spring Boot 2.4.4は、60のバグ修正、ドキュメントの改善、および多数の依存のアップグレードを含む

軽い面では、2021年2月15日の週間総まとめからのフォローアップとして、新しいGrailsのマスコットに「SirGideon of Grails」と名付けられたことが、Object Computingが進行役を務めたコンテストの結果として明らかになった。

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