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BPMN 2.0 バーチャル座談会

| 作者 Mark Little フォローする 14 人のフォロワー , 翻訳者 菅野 裕 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2009年4月20日. 推定読書時間: 21 分 |

原文(投稿日:2008/12/25)へのリンク

Manoj Das氏:OracleのBPM製品の管理責任者。彼はOracleにおいて、BPMN、BPEL、BPEL4PeopleやBusiness Rulesを含むBPM技術に関与している。Manoj氏はOracleに入る前のSiebelにいた頃からBPMNとBPELに長く従事し、BPMNとBPELを活用した次世代のプロセス中心のアプリケーションプラットフォームの構築を手がけた。

Dave Ings氏:IBMソフトウェア標準化グループのプログラム管理者。スカッシュにはまる傍ら、関心の中心はビジネスプロセスマネジメントとSOA標準。彼は現在OASIS BPEL4People技術委員会の委員長を務めている。また、IBMにおいてBPMN 2.0開発チームのプロジェクトリーダーを務めている。

Ivana Trickovic氏:SAP標準化管理・戦略グループの標準化アーキテクト。彼女の仕事はビジネスプロセスマネジメントとWebサービスを中心とした領域の技術標準にフォーカスしている。Ivana氏はSAPを代表してOASIS WS-BPEL TCやOASIS BPEL4People TCを含むいくつかの標準化に従事している。彼女はSAPにおいてBPMN 2.0開発チームのプロジェクトリーダーを務めている。

Q: BPMNはBPMコミュニティでは熱く議論されています。初心者のために、簡単にBPMNの概要を説明してもらえますか?

(IBM, DaveIngs氏) BPMNはビジネスプロセスモデリング表記法の主要な標準です。フローチャート風のビジュアルな表記法が定義されており、ビジネスアナリストはこれを使って新しい、または既存のビジネスプロセスを設計することができます。標準であることから、ビジネスパーソンやビジネスアナリスト、ITアーキテクトの間で共通語として使うことができ、協調してビジネスプロセスを設計、配備、監視することができます。

(Oracle, Manoj Das氏) BPMNもしくはBusiness Process Modeling Notationはグラフィカルなモデリング標準であり、ビジネスアナリストやビジネスユーザーが複数の活動、システム、関係者や取引を扱うプロセスモデルを作ることができます。また、そのプロセスは詳細な実装を施すことでITで実行可能にできます。BPMNは読み手にフローチャートのような感覚や慣れ親しんだメタファーを与えます。しかしフローチャートと違って、BPMNは実装可能な有効なモデルを作るために十分な制約とセマンティクスを持っています。また、BPMNに深く入り込んでいるスイムレーンの機能は、関係者やロールの活動を直感的にモデリングすることができ、さまざまな関係者間の協調を見える化するのにとても大きな表現力を持っています。  

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMNはビジネスプロセスのモデリングのためのグラフィカルな表記法であり、利用範囲はワークフローからビジネスプロセスの自動化まで及びます。BPMNの新しい取り組み(BPMN 2.0として知られています)はさらに協調プロセス(またの名をコレオグラフィ)のための表記法を含んでいます。これはビジネスパートナー間の一連の要求された相互作用といった観点でビジネスの契約を記述するのに使われます。

Q: なぜBPMNが必要なのでしょうか?UMLのような他のモデリング言語を使うのではいけないのでしょうか?

(IBM, Dave Ings氏) さまざまな問題領域があるのと同時に 、それぞれの領域に最適化された「ドメイン特化言語(DSL)」があるのです。UMLはソフトウェアの設計と実装にとてもよく合う標準モデリング言語です。BPMNはビジネスプロセスを設計することに最適化された標準です。ビジネスプロセスとそれを実装するSOAサービスを設計する際には、双方が重要で相補的な役割を担います。

(Oracle, Manoj Das氏) BPMNはビジネスアナリストを対象にしたモデリング表記法を提供します。これはプロセスモデリングに特化し、加えて実行セマンティクスを持ちます。BPMNはこれらの3つの視点に取り組んでいる点が独特であり、ビジネスアナリストの間でBPMの採用に当たってとても必要とされています。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMNはさまざまなタイプのビジネスプロセスを設計するためのモデリング言語です。モデリングのためのいくつかの概念を取り入れることで、相互関係や補償、人間系の相互作用などのプロセスモデリング領域に特化しています。これらの概念は、UMLのようなより一般的なモデリング言語ではカバーしていません。さらに、UMLツールはIT関係者向けであるのに対し、BPMNツールはビジネスプロセスの専門家向けにできています。

Q. BPMN 1.1で扱えなかった問題で、BPMN 2.0で取り組んでいるものは何ですか?

(IBM, Dave Ings氏) IBMの視点では、BPMN 2.0の重要なゴールは4つあります。ひとつは、表記法の正確さを強化することで、直接デプロイできて複数のベンダーの実行環境で相互に動作可能にします。2つめは、(ファイル)フォーマット交換のための業界標準をプロセスモデルとツールで表示するためのそのビジュアル表現を定義することです。3つめは、一連の拡張ポイントを提供することで、ベンダーが顧客特有の要望を相互運用性を壊すことなく実現できるようにします。4つめは、「コレオグラフィ」のサポートを追加することで、組織境界を横断するSOAアプリケーションを可能にすることです。

(Oracle, Manoj Das氏) もっとも重要なのは、各実装間で可搬性を持たせるために実装と永続フォーマットにわたって本当の一貫性を確実にできるだけのセマンティクスを持たせることです。またデータモデリングと、WS標準に対する調整を含んでいます。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMN 2.0はBPMN 1.1をベースにしており、今ある機能をたくさんの方法で拡張しています。BPMN 1.1で既に利用可能な要素を洗練させ、たとえば人間系の相互作用やイベントのサポートや既知の矛盾点や曖昧さを解消しています。BPMN 2.0はビジュアルモデルに加えてドメインモデルのための交換フォーマットを導入しています。またBPMN要素の実行セマンティクスを形式化し、曖昧さのないBPMNプロセスモデルの解釈を支援します。

Q. 誰がBPMN 2.0を開発しているのでしょう?OMGにて提案のコンペをしていると聞いています。それはどういうことでしょうか?

(IBM, Dave Ings氏) OMG(Object Management Group)はBPMN 2.0の開発を後援する標準団体です。OMGの「RFP」プロセスは大ざっぱに言って建築のコンペと同じようなものです。複数の業界団体が自主的にRFPの提案に応える自由があります。IBM、Oracle、SAPおよび業界をリードするいくつかの他の企業によるグループと、もうひとつの企業グループが回答を出しています。もし複数の提案が届いたのなら、OMGがそれらを調整してよりよい結果を出すためのプロセスに入ります。

(Oracle, Manoj Das氏) 今回は、2つの大きな連合がOMGの出したBPMN 2.0のRFPに取り組んでいます。今の時点では、提案の競争は健全で自然な状態です。

(SAP, Ivana Trickovic氏) 2008年2月にBPMN 2.0の最初の提案として、OMGは2つの競合を受け取っています。ひとつはSAP、IBMとOracleが提示したBPMN 2.0の提案、もうひとつはAdaptiveなどから提示されたBPMN-Sの提案です。SAP、IBMとOracleから提示されたBPMN 2.0の提案は、OMGのBPMN 1.1の仕様をベースにしてます。この提案は多くの関心を生みだし、結果として多くの指導的な技術ベンダーが次のバージョンのOMG標準を決めようと積極的に参加するためにこの提案チームに参加することになりました。2つの提案チームは今は協力しながら3つの相補的な仕様を検討しています。その仕様とは、(1)BPMNのグラフィック表記法、メタモデル、交換フォーマット、形式的な実行セマンティクスの定義、(2)意味論的な統合を促進させる一般的なプロセスモデル、(3)その2つの間のマッピングです。

Q.BPMNと開発環境の関係について教えてください。

(IBM, Dave Ings氏) BPMNはモデリング環境(ビジネスプロセス設計)を定義している一方、BPEL標準は開発環境(実行時)の中核部分を定義しています。BPMNはさまざまな目的で使うことができます。高レベルのビジネスプロセスのスケッチから、自動実行を目的としてビジネスプロセスの仕様化まで。後者のために、BPMN 2.0の実行セマンティクスがBPELの実行セマンティクスと足並みを揃えました。BPMN 2.0仕様はBPELへのマッピングも含み、BPELベースの開発環境での開発が可能になります。

(Oracle, Manoj Das氏) 多くの、とはいえ全てではありませんが、BPMNのモデルは実行可能なプロセスとして実装できるようになります。BPMN 2.0はSCA、BPEL 2.0、BPEL4Peopleといった実行のための標準と合うようになっています。BPMN 2.0は組織のディレクトリサービスやその他の開発環境で利用可能なサービスを活用できるようになります。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMNは開発環境と実行環境に対して不可知論的に作られています。つまり、BPMNのプロセスはBPMN 2.0の実行セマンティクスをサポートするさまざまな環境にデプロイされ、実行することができます。

Q:BPMN 2.0とBPEL 2.0との関係について教えてください。BPMN 2.0によってBPELは不要になるのでしょうか?

(IBM, Dave Ings氏) これまでの説明にもありましたが、BPMNはモデリング向けであり、BPELはデプロイ向けです。これらはどちらもBPM開発ライフサイクルをサポートする基本的な標準です。

(Oracle, Manoj Das氏) まず、BPMNはモデリング標準であり、BPELは実行時の標準です。その点においてどちらも補完的であり、BPMNのモデルはBPELプロセスとして実行されます。とはいえBPMN 2.0は十分な実行セマンティクスを定義していることから、実装の中にはBPMN 2.0を直接実行し、BPEL 2.0と重なるようなものも出てくるでしょう。2つのアプローチ、すなわちBPMNモデルをBPELとして実行する方法とBPMNを直接実行する方法がより合う異なったユースケースがあるのでしょう。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPELはWebサービスベースのプロセスのためのモデルと実行セマンティクスを定義していますが、これはBPMNの機能のサブセットです。たとえば、BPMNでは任意のグラフや複雑なデータフローを描くことができます。BPMN 2.0の提案にはBPMNサブセットとBPELとのオプションのマッピングを含んでいます。これは環状にならないようなブロック構造のフローに制限しています。これらのBPMNプロセスはBPELベースの実行環境で実行することもできます。

Q: BPMN 2.0とBPEL4Peopleの関係について教えてください。

(IBM, Dave Ings氏) BPEL4Peopleは実際には2つの補完的な仕様、「WS-BPEL Extension for Peolpe」と「WS-HumanTask」からできています。これはBPEL 2.0を拡張し、ビジネスプロセスの中の人間系の実行アクティビティ(ヒューマンタスク)をサポートするものです。BPMNもまた人間が関与するビジネスプロセスを定義することができますし、そのようなBPMNプロセスはBPEL4PeopleをサポートするBPELの上にデプロイすることができます。BPEL4PeopleはまだOASISにおいて標準化が進行中であり、まだ標準として採択されていません。

(Oracle, Manoj Das氏) もし2008年4月に行ったBPEL4Peopleのインタビューについて参照すれば、そこでの人々と同じメンバーを見ることができます。私たちはBPEL4Peopleに取り組んでいた間も、後にBPMN 2.0に取り組むだろうことは認識していたし、その2つは足並みを揃える必要があることもわかっていました。BPEL4Peopleはその主なコンポーネントであるWS-HumanTaskがBPELやBPMN、その他のプロセスエンジンと一緒に使われるように設計されました。BPMN 2.0とBPEL4Peopleの取り組みを続けながら、私たちはこの2つを調整し、BPMN 2.0がWS-HumanTaskを活用できるようにします。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMN 2.0は人間系の相互作用とワークフロープロセスをモデリングするのに必要な機能を提供します。進行中のOASIS BPEL4People標準化活動の一部であるBPEL4PeopleとWS-HumanTaskは、タスク実行エンジンとタスクリストクライアント、プロセス実行エンジンの間で要求される重要な相互運用性サポートします。そのため、BPEL4PeopleとWS-HumanTaskをサポートする実行環境はBPMNワークフロープロセスのデプロイと実行に使うことができます。

Q.BPMN 2.0とXPDLの関係について教えてください。

(IBM, Dave Ings氏) XPDLはモデリング言語(一部BPMNと重なるところがあります)とプロセスモデルの交換フォーマットを定義しています。OMGが定義した交換フォーマットにはなかった、BPMN 1.1のサポートの強化がXPDL 2.0にはあります。上で述べたBPMN 2.0は特別な交換フォーマットを定義していますが、やがて業界はこれに向かって移行すると考えています。

(Oracle, Manoj Das氏) BPMN 1.1は永続化フォーマットを決めていなかったため、私たちのものを含め多くの製品はXPDLを永続化と交換フォーマットに使っていました。BPMN 2.0はネイティブの永続化および交換フォーマットを持つことになるため、私たちはXPDLを使うのをやめ、BPMN 2.0仕様のフォーマットを利用し、既存のBPMN1.1/XPDLの資産をBPMN 2.0に移行させるつもりです。他の皆さんも同様のアプローチを取ると予想しています。

(SAP, Ivana Trickovic氏) XPDLはワークフロープロセスのためのモデルと交換フォーマットを定義しています。これはまたBPMN 1.1プロセスのための交換フォーマットとして提案されています。BPMN 2.0はBPMNモデルのためのXMIベースとXSDベースの交換フォーマットを導入しており、将来的にはBPMN 1.1とBPMN 2.0のプロセス定義のどちらでも交換するのに使われるだろうと予想しています。

Q: BPMNの重要な側面を1つ挙げるとすると、何を選びますか?

(IBM, Dave Ings氏) IBMの視点では、BPMN 2.0でもっとも重要な側面はビジネスプロセスのためのツールと実行時の相互運用性が大きく強化されることです。これはグラフィカルな記法とセマンティクスおよびXMLの交換フォーマットの標準化によるものです。その結果、業界はビジネスとITの協力と統合というより大きなゴールに向かうことでしょう。

(Oracle, Manoj Das氏) BPMNのもっとも重要な側面はプロセス開発のライフサイクルへのインパクトです。BPMNによって言語と語彙が共有され、ビジネスアナリストとITがより効率的に協調することができます。従来はアナリストのモデルはITの開発を始めるには不適切なものでした。BPMNはビジネスアナリストの要求から実装へ高い忠実さでマッピングが可能になり、ビジネスアナリストの要求を連続して洗練させることができます。

(SAP, Ivana Trickovic氏) OMGによるBPMN 2.0のRFPは広い領域を扱っており、1つの機能を選ぶのは難しいです。OMG BPMN 1.1の致命的な欠点を1つあげると、それは実行セマンティクスの仕様が定まっていないことでしたが、これは今BPMN 2.0の提案で取り組まれているものです。この欠点への取り組みは将来BPMNの採用にプラスの効果が出るでしょう。また、プロセスのオーケストレーションとコレオグラフィの統合されたビューは他の標準では見られなかった新しいものです。
 
Q: BPMNにおけるコンプライアンスとは何を意味するのでしょうか?

(IBM, Dave Ings氏) BPMN 2.0仕様のドラフトはコンプライアンスに関する4つのポイントを規定しています。つまり、プロセスモデリング、プロセス実行、BPEL環境へのデプロイおよびコレオグラフィのサポートです。これはさまざまな顧客がさまざまなツールを必要とし、どれか1つがすべてに合うわけではないことを認めているためであり、ツールベンダーは特定のユーザーの集合にツールを最適化することができます。

(Oracle, Manoj Das氏) まず、コンプライアンスは他の標準と同様に、ユーザーが一貫性のある体験を持つことができ、その成果物がベンダーの実装間で一貫性のある結果を作り出せることを保証します。BPMNは複数の支援団体を扱うため、複数の次元のコンプライアンスがあります。モデリングの観点では、コンプライアンスはBPMNモデリングツールのユーザーであるアナリストとITユーザーが一貫したモデリング体験を持ち、異なるベンダーの実装を越えてモデリングスキルを活用できることを意味します。実行の観点では、コンプライアンスはBPMNモデルがベンダーの実装間で等しく実行されることを意味します。BPMNをBPELにマッピングしたい人には、コンプライアンスがBPMNからBPELへのマッピングをベンダーのサポートを越えて一貫したものになることを意味します。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMN 2.0の提案はさまざまなシナリオ、すなわちビジネスプロセスのモデリング、プロセス定義とプロセス実行の交換形式に取り組んでいます。私たちはすべてのツールがビジネスプロセスのモデリングと実行の両方をサポートするとは予想していません。あるツールはプロセスオーケストレーションのモデリングを提供しながらも、協調プロセスはサポートしないかもしれません。また、その逆もあるかもしれません。このような要求に取り組むため、BPMN 2.0の提案ではコンプライアンスの対象を複数定義しました。これには、プロセスモデリング適合性、プロセス実行適合性、コレオグラフィモデリング適合性を含んでいます。またBPELプロセス実行適合性は、オプションであるBPMNのBPELへのマッピングをサポートする実装を導入しています。

Q: BPMN 1.1の普及率をどう見ていますか?また、顧客がBPMN 2.0に関心を持つべきなのはなぜでしょうか?

(IBM, Dave Ings氏) IBMはそのポートフォリオの中にすでにBPMNをサポートするいくつかのツールを持っています。顧客の反応は今までのところ好意的で、販売機会の中ではたびたび顧客から必須要件として指定されるのを見ています。 これはこの技術が「キヤズムを越えて」主流になろうとしている確かな兆しです。さらに、私たちはBPMN 2.0をビジネスプロセスモデリングツールのポートフォリオの中で相互運用標準として使うことを考えています。

(Oracle, Manoj Das氏) BPMN 1.1に対して関心はとても高く、採用も進んでいるようです。今日、BPMNからXPDLと同様にBPMNからBPELもサポートしています。しかしながら、BPMN 1.1は今日重要な役割を果たしているとはいえ、ビジネスアナリストの共通語として完全な潜在能力の発揮しているというにはほど遠い状況です。これには実行セマンティクスと永続化フォーマットの標準が欠如していることが妨げになっています。これは、BPMNモデラーが同じコンセプトを持っていたとしても十分に標準化されず、BPMNのスキルが完全には転用できないことを意味しています。さらにBPMNモデルも完全にはポータブルではありません。BPMN 2.0はこれらの欠点に取り組んでおり、非常に重要な前進なのです。

(SAP, Ivana Trickovic氏) BPMN 1.1は広く採用され、ソフトウェアベンダーや顧客はその今後の開発において大きな関心を持っています。OMG BMIタスクフォースに参加する多くの企業はこの標準に対してはっきりと関心を示しています。BPMN 2.0の提案はBPMN 1.1をベースに顧客の重要な要求に取り組んでいるため、現在すでにある実装がバージョン2.0にアップグレードし、これから新しい実装が出てくると十分に予想できます。

Q: なぜ御社はBPMNに関心を持っているのですか?

(IBM, Dave Ings氏) IBMはSOAマーケットリーダーとして広く認知されています。私たちが「SOAで実現するBPM」と呼ぶもののライフサイクルは、モデル化とデプロイ、監視を反復的に行い、BPMNはそのライフサイクル全体の重要な標準ベースの技術を提供します。このことから、BPMNは顧客のSOAとBPMの導入を加速させることができるのです。 

(Oracle, Manoj Das氏) 私たちは大抵、顧客のTCOの削減を促進させたり主流の企業に採用されるオープンな標準にコミットしています。私たちは開発者コミュニティ向けの技術スタックの至る所でオープンな標準の利点を活かしています。とはいえ、顧客にとっても今日の環境において経営的に優秀となりえるには、ビジネスとドメインを開発ライフサイクルに渡って理解するビジネスアナリストを迎え入れ、彼らにより多くの権限を与える必要があると私たちは信じています。BPMNは私たちの顧客コミュニティのビジネスアナリストが興味を寄せている標準であり、そのため私たちはBPMNに関心を持ち、大きな投資をしているのです。

(SAP, Ivana Trickovic氏) ビジネスプロセスはSAPのビジネスソフトウェアの中核を成すものです。ビジネスプロセスのモデリングは、ビジネスプロセスの変更と改革を促進させるための重要な機能です。 SAPはBPMNを未来のコラボレーティブなプロセスのためのモデリング表記法として取り組んでいます。

Q: BPMN 2.0のスケジュールについて教えてください。

(IBM, Dave Ings氏) オープンなプロセスで作られている標準の正確なスケジュールを予測するのは、いくつもの観点で検討、調整しなければいけないため、いつでも難しいものです。とはいえ私たちは最初のベータ版が2009年春に、最終的な仕様は2010年のどこかでOMGから発表されると見込んでいます。

(Oracle, Manoj Das氏) 関係者はフルタイムで取り組んでおり、順調な進捗を見せています。2009年の早い時期にベータ版を見ることができるでしょう。

(SAP, Ivana Trickovic氏) 最近、OMG BMIタスクフォースはBPMN 2.0提案の進捗についてレビューした上で、議論されてきた提案を仕上げるための時間を提供するため、期日の延長を承認しました。タスクフォースは最終的な提案を議論し、2009年3月に開かれる次OMGテクニカルミーティンで採択しようとしているのだと思います。ミーティングの結果、OMG BPMN 2.0最終決定タスクフォースは2009年後半にずれこむかもしれません。そのころには、新しい仕様を実装する最初の波が焦点となっているでしょう。

Q: BPMN 2.0の次はどうなるでしょう?

(IBM, Dave Ings氏) モデリング(BPMN)とデプロイ(BPEL、BPEL4People)の標準が市場で成熟するにつれて、ビジネスのイベント、ビジネスルール、エンタープライズアーキテクチャの標準の方に関心が向くだろうとIBMは考えています。あるケースではこれらの標準が存在するものの、BPMライフサイクルに渡ってより統合される必要があるでしょうし、別のケースでは占有技術を標準化すべき業界が向かう隙間があるでしょう。

(Oracle, Manoj Das氏) 私たちは標準(トレーニングや書籍、方法論などすべての付随するものを含みます)によって、ビジネスアナリストが開発ライフサイクルにおいてより大きく、意味のある役割を果たすだろうと考えています。そのことを考慮すると、標準化がより進み、ビジネスアナリストにより興味深い状況が増えると思います。ビジネスモデルの仕様化に加え、ビジネスアナリストが関心を持つのは、ポリシーとルール、イベント、メトリクス、ダッシュボード、シナリオとモデルのシミュレーション、役割と階層を含んだ組織化されたモデルの仕様化と管理です。これらの領域で相互に関係しながら標準化がなされると思います。また、いくつかの標準的なパターンが開発され、BPMNの学習を支援するベストプラクティスができるでしょう。  

(SAP, Ivana Trickovic氏) SAPはBPMN 2.0の採用が当面のゴールだと考えます。将来の標準化アクティビティに関していえば、WS-BPELやビジネスルールなどのその他の領域の新しい機能が注目を受けるにふさわしいでしょう。

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