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NetBeans: Ruby開発者の新しい親友(Part3)

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NetBeansとRubyに関するシリーズ記事は、今回で最終回である。このシリーズの前回までの 2 回 (パート 1(source)、パート 2(source))では、NetBeansのRubyサポートに関して簡単に説明をしてきた。

この記事では、これまでの 2 回の記事では取り上げられなかった機能について説明する。また、より簡単で楽しいRuby開発を実現するためにインストールできるさまざまな拡張についても紹介する。

ヒントおよびクイックフィックスの強化

NetBeansにおけるRubyサポートの中心的な開発者であるTor Norbye氏は、エディタ内で即時に修正を行う、クイックフィックス機能を充実させることに多くの労力を注いできた。既定で最初から使用できる機能もあるが、いくつかは追加でインストールすることが必要になる。これは、それらの機能が今回のリリースの後で作成されたものであるためである。これらの機能は、おそらく、NetBeansの次期リリースには含まれるようになる。簡単なコードのサンプルを用いて、最も役立ついくつかのクイックフィックス機能を説明する。

廃止予定の要素を使用した場合には、そのことを示すヒントが表示される。このような警告が表示されることによって、コードを、最新のRubyコーディング標準に確実に準拠させることができる。

1 行に収まらない長いコードを複数行に分けたい場合は、次のようなクイックフィックスを使用できる。:

コードは、自動的に複数行に配置される。:

次のクイックフィックス機能は、アップデートセンターからプラグインとして入手できる。これらは、プラグインマネージャ (「ツール」の「プラグイン」) を使用して "Ruby Extra Hints" という名前のプラグインで取得できる。

このIDEでは、例えばループのネストなどで、同じ変数を使用している場合にそれを検出できる。:

こうした状況を解決する方法はいくつかあり、適切な選択肢を選ぶことができる。この種類のヒントを今後表示したくない場合は、ヒントを無効にすることもできる。

do/endブロックを、{} ブロックに簡単に変換することもできる。:

このIDEは、コードスタイルの点でも役立つ。もちろん、簡潔で読みやすいコードを書くことは開発者の責任であるが、いくつかのアドバイスを受けることができる (この機能は、他の言語からRubyに移行した開発者にとって非常に有用である)。

クイックフィックスの中には、Railsアプリケーション専用のものがある。例えば、対応するビューファイルがないコントローラアクションには、次のようなヒントが表示される。:

クイックフィックスは、コードのリファクタに使用することもできる。次のように、新しい変数の導入や、既存のコードからのメソッドの抽出などを行うことができる。:

 

すべてのクイックフィックスは、オプションダイアログから有効、無効を切り替えられる。ヒントが煩わしい場合には、「ツール」、「オプション」、「Ruby」、「ヒント」と選択して、無効にすることが可能だ。

この他にも、使用できるクイックフィックスはいくつかある。完全な一覧については、以下のRubyヒントwikiページを参照することをお勧めする。: http://wiki.netbeans.org/RubyHints (英語)

カスタムな色のテーマ

多くのRuby開発者は、viやEmacsといったエディタの見た目や使用方法に慣れている。これらのエディタの背景色は黒色であるので、NetBeansの既定である白色の背景色は少し明る過ぎると感じる開発者もいることだろう。NetBeansでは、色のテーマがサポートされており、端末のテキストエディタにより類似したスキーマも 2 つ用意されている。Norway TodayおよびCity Lightsである。また、独自の色のテーマを作成することもできる。色のテーマを変更するには、「ツール」、「オプション」、「フォントと色」と選択し、プロファイルを使用したいものに切り替える。

データベース関連のツール

NetBeansで使用可能なデータベースツールは、Ruby専用のものではない。IDEからは、直接的にデータベースを操作できる。JavaDB (Apachle e Derbyとも呼ばれる)、MySQL、およびPostgreSQL用JDBCドライバは最初から付属している。しかし、この他のデータベースにも、JDBCドライバの場所およびデータベースURLを指定することで接続できる。接続後は、データベースのテーブルやその構造を参照できる。また、構文を色分けで表示できるエディタでSQLクエリを記述し、そのクエリを実行し、結果を表示することも可能だ。さらに、新規のテーブルを作成したり、テーブルデータのバックアップや復元を行ったりすることもできる。このような機能は、すべて最初から使用できる状態となっている。追加のプラグインをインストールする必要はない。データベースの管理は、以下の図のように「サービス」タブから行う。

RSpec

NetBeansは、試験的に、Rspecに対するサポートも提供する。RSpecは、振る舞い駆動開発フレームワークである。これには、コードレベルでの実行可能シナリオおよび実行可能サンプルでユーザストーリーを表現するためのツールが付属する。"rspec" Ruby Gemをインストール (「ツール」のRuby Gemsを使用) すると、Railsプロジェクトには、スペックファイルを含むことができるスペックディレクトリが含まれるようになる。これらのファイルの 1 つを開いた場合 (前に説明した「テストへ移動」アクションを使用できる) には、「ファイルを実行」を使用してスペックを実行することができる。この操作によって、rspecで現在のスペックファイルが実行される。

追加のプラグイン

これまで説明したものの他に、以下のような試験的プラグインをインストールしてRubyコーディングをさらに快適にすることもできる。:

  • Spell Checking - バックグラウンドでのスペルチェック機能。コメント内の間違ったスペルの単語にマークを付ける。
  • Rectangular Selection - コードタブで、四角形の範囲を選択することを可能にする。このプラグインは、コードをタブなしにできるように、コード内のどのタブもハイライトできる。
  • このプラグインは、行末のスペースをハイライトできる。
  • Quick File Chooser - キーボードでの使用に最適化されたファイル選択機能。IDEのファイル選択機能の代わりとして使用できる。
  • Build Monitor - Hudson継続ビルドサーバのモニタリング機能を提供する。
  • TODO Highlighter - コード内のすべてのtodoマークをハイライトする。

追加プラグインに関する最新の情報は、以下のwiki ページで確認できる。: http://wiki.netbeans.org/RubyPlugins (英語)

viおよびEmacsのサポート

新しいキーボードショートカットに慣れるのは、非常に大変な作業である。NetBeansであれば、既存のエディタの快適さをあきらめる必要はない。vi用プラグインを使用することができる。これは、vi/vimと同様のキーの関連付けを行い、さらに同様のコマンド関連機能も提供する。vi/vimのユーザであるなら、以下からこのプラグインを試してみることをお勧めする。: http://jvi.sourceforge.net/ (英語)

Emacs用に使用できるプラグインはないが、「ツール」、「オプション」、「キーマップ」から、Emacsのキーの関連付けに切り替えることができる。

スクリーンキャスト

Ruby開発に関連する新機能を、開発者が簡単に習得できるようにするために、さまざまなスクリーンキャストが多数用意されている。これらのスクリーンキャストは、NetBeans Rubyを習得する方法の 1 つである。NetBeansでのRuby開発をすばやく習得したいのであれば、以下を参照することをお勧めする。: http://www.netbeans.org/kb/trails/ruby.html (英語)

その他の言語

他にどのような言語がNetBeansでサポートされているかという点にも関心が集まる。当然ながら、サポートされる全言語の中でJavaのサポートが最も進んでいる。しかし、JavaとRuby以外にも強力なサポートがある。NetBeansは、バージョン 5.5 から、C/C++開発もサポートしている。JavaScriptサポートは、NetBeans 6.0 で追加され、今後のバージョンで強化される予定だ。Groovy/Grailsサポートは、NetBeans 6.1 向けプラグインとして最初に目指すリリースで開発が進められている。ErlangおよびScalaなどの言語のプラグインも入手できる。ASMなどの古い言語のいくつかもサポートされる。ここに挙げられていない言語でも、プラグインがないか探してみることをお勧めする。

言語について考える場合は、汎用的な言語サポートを提供する、Schliemannプロジェクトも知っておく価値がある。Schliemannを使用すれば、どの言語に対しても基本的なサポートを作成することができる (構文による色分け、コードの折りたたみ表示、インデントなどの機能は非常に簡単に構成できる)。このプロジェクトによって、NetBeansはさまざまな多数の言語に基本的なサポートを提供できるようになっている。独自の言語を作成するのであれば、IDEでのすばらしいサポートを実現するためにSchliemannを調べてみることをお勧めする。Schliemannプロジェクトについての詳細は、以下のNetBeans wikiで調べられる。: http://wiki.netbeans.org/Schliemann (英語)

その他の情報

NetBeansにおけるRubyサポートに関する追加情報は、wikiページ(source) から参照できる。

さまざまなデモおよびチュートリアルは、Ruby ドキュメントのメインページ(source) から見つけることができる。

最後に、NetBeans IDEは無償でダウンロードできる(source)

Rubyのみの小さなIDE (専用のバンドルが提供されている) をインストールすることも、Rubyサポート付きの完全なJava IDEをインストールすることもできる。また、「ツール」の「プラグイン」を使用して、JavaのみのIDEにRubyサポートを追加することもできる。

ぜひ、NetBeansのRubyサポートを試してみて欲しい。Rubyで多くの開発を行ってきた開発者であれば、NetBeansを見て、これこそ探し求めていたIDEだと思うことだろう。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/articles/netbeans-rubyide3

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