SOAにおけるテクノロジーの重要さ

Nick Gall氏はSOAをテクノロジーと関係付けないで考えるのは問題であると論議している記事(source)を公表した。Nick氏はその記事を”テクノロジーとは関係がない”という見解に対抗したAndrew MacAfee氏の記事"It's not about the technology" (INATT)(source)に基づいて書いている。

Andrewは2種類のINATTがあると言っている。1つは欠如していてもう1つは間違いで、また誤解を引き起こすものである。Andrew氏は1番目の種類が”テクノロジーだけに関してではない”ものでまた2つ目の種類は”このテクノロジーの詳細はこの論議の目的のために無視される可能性がある。”ものだと述べている。
 
AndrewのSOA定義を適用し、Nick氏は下記のようにコメントしている。

Andrewのように私はこの論争を、特にSOA Yahoo Group内でのSOAに関する討論を聞くとすくんでしまいます。そのようなディスカッションでは、SOA実装用のテクノロジー代替策が無関係とされるためディスカッションが行き止まりになってしまうからです。

BurtonのAnne Thomas Manes氏は自身がINATTを使用していることを認め、しかしながらテクノロジーはデザインの二の次であるという事を強調しているもう一つの意味を述べている。

もっと具体的にいうと、テクノロジーは実装段階で決定されるのだ。プロジェクトを開始するときそのプロジェクトチームはまず初めにプロジェクトの条件を特定してまた分析するべきである。そしてそのプロジェクト条件を効率的にサポートする適切なテクノロジーを選ばないとならない。

Anneはテクノロジーそのものはツールであり、そのジョブに適したものを選ばなければいけないと述べている。まず初めにすることはそのジョブが何であるかを明確にすることである。

最終的には、SOAはまず初めに最終目的がなんであるか考えなければならないアーキテクチャと同様のアーキテクチャスタイルであるということだ。しかしながら一度あなたがテクノロジーを選択したら、もういちどアーキテクチャの決断にもどり再度検討してみる必要がある。(下記の図参照）全てのテクノロジー、プラットフォーム等の後にそのアーキテクチャ、機能と制約全て一式が付いてくるのだ。

アーキテクチャ入力：SOAのアーキテクチャ的な見解(PDFファイル・英語)より

最近の記事の中で”ESB指向アーキテクチャ：”SOA採用への間違ったアプローチ”IBM Bobby Woolf氏著（Enterprise Integration Patterns of fame)が警告を促している。

”クライアントは良くESBのみを構築したがります。なぜならそうするとめんどくさいビジネス条件を要することなく技術的な挑戦が行えるからです。ESBのみの構築は、ITがESBを構築してSOAがそれを使用するという部分でIT分野の夢となっています。ただそれはビジネス価値を生み出しません。実のところ即座に目の見える利益を生み出すことはないですが、大変コストがかかるものです。そうするとITとビジネスが結びつきません。ESB指向のアーキテクチャよりも良い代替策はSOA指向のアーキテクチャです。ESBのみを構築しないで欲しいです。SOAの一部としてそれをつくり、できるならばIBMが勧めるSOA Foundationアーキテクチャに適合するものの一部として作るのが最適です。

最終的にテクノロジーは重要だが、SOAやほかのプロジェクトをデザインするにおいてそれを無視できないのである。しかしながらテクノロジーはビジネスの次に重要であるとされるべきだ。またはそうではないかもしれない。あなたはどう思うだろうか。

原文はこちらです： http://www.infoq.com/news/2007/09/SOATechnology