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Facebook、MySpaceの失敗から学ぶ

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現在、Facebookには3,845個のアプリケーションが存在する。Facebookのプラットフォームがなぜこれほど多くの開発者を引き付けたのか、その答えの1つは、FacebookがMySpaceの犯した失敗から学んだということである。

Facebook Platform(サイト・英語)の誕生はほんの3か月前ほどだが、すでに7万人の開発者を引き付けている。ユーザーベースでも3,000万人を超えるためにこれは不思議ではないのだが、Facebookはこれらの開発者がFacebook自身にとって重要であることも認識している。

Dare Obasanjo氏は、最近の記事においてMySpaceが3つの失敗によって(source)自身のプラットフォームの価値を下げたいきさつを分析したが、Facebookはこれらの失敗を避けるのに成功したようである。Dare氏は以下のように記述している。

さて、MySpaceのウィジェット開発企業の成功を目の当たりにした開発者が、ユーザーのより少ない、サイトとの一体化により多くのコードを必要とする競合ソーシャルネットワーキングサイトにねらいを定めて飛び付くのはなぜでしょう?その答えは、MySpaceが、自身をプラットフォームではなく流通チャネルとみなすという失敗を犯したからです。流通チャネルとはすべてのカードを手にするもので、流通チャネルなくして、顧客は持てません。一方、プラットフォームベンダーであるなら、それが共生関係であり、自身の努力のために、(努力にも関わらず、ではなく)、自身のプラットフォーム上で構築を行う人々を成功に導く必要があるということを認識しています。

Dare氏がMicrosoftに雇われており、またMySpaceがGoogle(source)と取引関係にあるため、政略が絡んでいる可能性は否定できないが、これによって起業した開発者の観点において彼の主張の魅力が減少するわけではない。

Dare氏によると、MySpaceが犯した典型的な3つの失敗とは、以下のとおりである。

  • 自身のプラットフォーム上での開発者の成功に憤慨し、これらの開発者との競争について公然と言及した。
  • 広告や他のサイトへのリンクを含むウィジェットをブロックすることによって、開発者への収益の機会を制限した。
  • APIを作成しなかったり、ユーザーが開発者用ウィジェットを発見/インストールする方法を構造化しなかったりすることによってとりわけ顕著に、自身のプラットフォームに投資しなかった。

約1年前、MySpaceは、YouTube、Flickr、およびPhotobucket(現在はMySpaceが所有)へのほとんどのトラフィックが自身のサイトから発生しているため、そのようなサービスを自ら構築したり、同等のビジネスを行ったり、それらに匹敵するかしのぐことが簡単にできるだろう(source)と言及した。あまりマッシュアップな思考ではないようである。

原文はこちらから:http://www.infoq.com/news/2007/09/facebook_learns_from_myspace

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