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JavaScript:言語としての進化

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 JavaScript(古典的には、ECMAScript)は、1999年にECMAScript第3版(サイト・英語)として大幅に更新されてから、着実に進歩してきた。InfoQ.comはJavaScriptの更新の軌跡をウェブサイト上で追った。

最新の企画案であるネットスケープの「ECMAScript Edition 4 for JavaScript 2.0」はオンラインで入手できる(サイト・英語) 。jQueryプロジェクト(サイト・英語)の創始者であるJohn Resig氏(サイト・英語)は、ブログにこのような考えを綴っている。
「JavaScript言語は多くの個別の段階を踏んできたようです。

* “ウェブページをスクリプト記述する必要がある”という段階(Netscape)
*  “これを標準化しなければならない”という段階(ECMAScript)
*“JavaScriptはおもちゃではない”という段階(Ajax)
* “プログラミング言語としてのJavaScript”という段階」

JavaScriptは1995年にBrendan Eich氏(ネットスケープの技術者)によって作成され、1996年初めにNetscape 2とともに初めてリリースされた。言語としてのJavaScriptは、これまでにはDouglas Crockfort氏(JSONの開発者)(サイト・英語)による「世界で最も誤解されているプログラミング言語(source)」、最近では、グーグルの(RailsをJavaScript/Rhinoに移植した)Steve Yegge氏による「次の大いなる言語(source)」といった著書の中で研究されてきた。John Resig氏はブログの中でこのように続けている。
「…JavaScriptは重要なプログラミング言語として扱われるようになるでしょう。つまり、ウェブ開発の概念とは分離されるでしょう。」
ウェブベースではない利用法

RailsのJavaScriptでの実装 - 確かに、現時点ではこのプロジェクトは全くのベイパーウェア(いつ開発されるかわからないソフトウェア)である方がよいかもしれませんが、しかるべき人達からは注目されています。最も有名なソフトウェアブロガーのひとりが、どのように「次の大いなる言語」が登場するかについて語り、また、有名なRuby on RailsフレームワークをJavaScriptでその膨大な量を書き直し、それがRhinoで動作すると発表したとき、人々は注目するようになったのです。…

Helma - 長年に渡ってJavaScriptによるサーバ側の開発を強力に支えてきたWebアプリケーションフレームワークです(またもや、Rhinoを使っています)。…
これらすべてからこう思うに至りました。つまり、JavaScriptは言語としてアクティブに前進しています。最も好評な分野はおそらく相変わらずWebブラウザにあるでしょう(新しいJavaScriptエンジンは引き続き同じ方向を目指しています)。そうでありながらも、サーバ側でのJavaScriptの活用の進歩のみが、可能な開発分野を数年のうちにさらに広げていくでしょう。」

Steve Yegge 氏(ブログ・英語)の言葉を彼のブログから引用する。

「…次の大いなる言語(以降NBL)の登場はもう間もなくです。(私が話せる範囲では、スケジュールは18~24ヶ月以内、それは言葉で表現すると「差し迫っている」ということです。)…」
ほとんどの人は、Steve Yeggie氏が言うところの次の大いなる言語は、JavaScriptもしくはECMAScriptのことだと見なしていた。これを書いている時点で、彼が意図していたことは、JavaScript 2.0にいくつかの新しい機能を持たせつつ、JavaScript 2.0とECMAScript 4 を同じ言語として作ることだということが、Mozillaページ(サイト・英語)によってわかった。JavaScript 2.0の仕様の草案はここ(PDF・英語)で見ることができる。新しい情報が入り次第、InfoQのJavaScriptスレッドで随時お伝えする。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2007/07/javascriptevolution

(この記事は2007年7月18日にリリースされました)

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