Linskey氏は重要なOpenJPA機能と拡張機能に関して説明した。
- JPA 1.0準拠 - JPA1.0の使用をまんべんなく実装し、またそれは主にリレーショナルデータベースマネージメントシステム(RDMBS)を狙いとしている
- Enterpriseグレード - メモリマネジメント、スケールビルディング、クラスタビルディング等のエンタープライズレベルの機能を備えている
- Quality of Service(QoS)エクステンション - クラスタパフォーマンスキャッシング、Fetchアクセスパターンコントロールとチューニング、大量処理用軽量メモリフットプリント
- Advanced RDMBS機能エクステンション - セーブポイントとペシミスティックロッキング
- JPAコントラクト改良 - 明瞭かつ実用的なロールバックビヘイビア、全ての数値に対する@GeneratedValue拡張
- JAXB(サイト・英語) - マネージフィールド用のサポート-フィールドはデータベース内でXMLコラムタイプに直接マップすることができる。またXMLの直接クエリがOpenJPAクエリ(source)から実行可能
またLinskey氏はBEAのKodo(製品サイト・英語)がOpenJPAに基づいておらずリリースサイクルに沿っていない事を言及している。KodoはBEAのWebLogic(製品サイト・英語)アプリケーションサーバと同期してリリースされると思われる。
Kodoを介したJPA実装としてOpenJPAを使ったBEA WebLogicに加え、Apache Geronimo(サイト・英語)2.0の最近のリリース(参考記事)にはApache Open EJB(サイト・英語)プロジェクトからOpenJPAが使用されている。 Open JPAは他の製品にも使用されており、またLinskey氏はCompassプロジェクト(サイト・英語)指導者であるShay Banon氏をCompassとOpenJPA間の統合のキーマン(source)としている。OpenJPAの将来に関して尋ねたところLinskey氏は下記のようにコメ ントした。
今ではJPA2の仕様チームが発足されつつあり、明らかにそれは私たちにとって重要な事なのだ。JPA1.0仕様はユーザー達がアプリケーションを構築するのに必要なものをほとんどを補っているが、しかしながらまだJPA仕様が補えていない、O/Rマッピング問題等の重要課題が残されているのだ。この部分をクリアするのが次のJPA仕様リリースにおける私たちの重要な課題となっている。
製品面という視点から見て私たちは、大量記述環境のためのキャッシュ最適化とマルチコア環境で作動している同時進行アプリケーションのための、強化に関するアイディアをたくさん持っている。また私たちは、SCAのService Data Object仕様や他のダイナミックAPIのような異なるプログラミングモデルを通したOpenJPAへのアクセスのサポートにおいても大変努力した。
OpenJPAに関する詳細に関しては、InfoQのOpen JPAとJPA仕様の詳細に関するPatrick Linskey氏のプレゼンテーション(英語)を参照して欲しい。