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Javaがオープンソースになって丸一年

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2006年11月13日にSunはGPL v.2のもとでJava SEとMEのオープンソースプロセスを始める決定を発表した。Sunはオープンソースポリシーを主要な理由として辞任した二人の上級役員を失ったが、その 決断は広く受け入れられ、また歓迎された。JCPの開発を助け、またJava SEチームを先導した副社長、そして上級研究者であったGraham Hamilton氏がこの発表の数週間後にSunを離れた(source)。また、より最近にはGlobal Information System Stategyの副社長であったLarry Singer氏がこのSunのオープンソースストラテジーを理由に辞任した(source)

最初の年はもちろん問題がなかった。Roman Kennke氏はパッチをOpenJDKにリリースすることに強い不満を感じていた(source)プログラマーのグループの一人であった。いまだ解決されていなかった Java Comparability Kitのライセンス制限によってJCKにJava SEのHarmony実装を認定してもらう必要のあったSunとApache間で大変公然としたいさかいが引き起こされた(source)。またこれによって、最近の投票デモの際にJCPメンバーの間に不快感をもたらした。Harmonyそれ自体は、Harmonyライブラリをいくつか使用しているJava SEとグーグルの新たに発表されたAndroidプラットフォームの分野内におけるフラグメンテーションを引き起こす可能性への懸念を提起し、また HarmonyはJava SE/MEライブラリのサブセットのみをサポートし、それ用に開発されたアプリケーションはJavaバイトコードの代わりに適当なバイナリフォーマットを使用して分配されているので、これに信憑性を付加した。このフォーマットはグーグル独自のDalvik Virtual Machineを使用してのみ実行される。

Javaガバナンス委員会の周囲でも懸念が増大している。この一時的な機関はOpenJDKコミュニティ用に新しい規約を確立することになっていて、またそれ自体を永久なグループと置き換えるため選挙を監視することになる。しかしながら、その開始から6ヶ月が経った今でもその委員会は一度しか顔を合わせていないのだ。またユーザによって選ばれたガバナンス委員会とJavaの周囲の規約を形成するために成されるべき進展がほとんど見られないのである。

しかしながらそのストラテジーはメリットが生まれてきている。Java SE分野のRed HatはJava開発において、Sunと協力する協定を発表(source)した。この合意から得られる最初の利点は、Linux環境内でFedoraとJBossテクノロジーを引き合わせるIcedTeaプロジェクトとのより緊密な提携関係である。IcedTeaはOpenJDK プロジェクト(現在のコードベースの4%と想定される)内で保持されている独占的なセクションのために、Free Softwareの代案を提供し、例えばクリプトグラフィーとフォントラスタライザ用の実用的な実装をもたらすことが望まれている。さらに重大なことにIcedTeaはJava 6をFedoraパッケージに導入し、またJavaがRed Hat Enterprise Linuxの一部になる事が期待されている。しばらくしてアップルのOSX上におけるJava 6の互換性の欠如は、Java SEコミュニティからの移行に対する要望を呼び起こした(source)

携帯と組み込みの分野において、phoneMEコミュニティはJavaMEをLinuxベースのNokia N800 Internet Tabletに移行し、Java MEをWindow CEデバイスへ持ってくる移行が現在行われている。UK最大手の電話会社Vodafoneは グーグルマップのようなマッピングプログラムを電話上でGPSコンポーネントにリンクさせるのを目的としたプロジェクトであるBvine(source)に参加する予定である。Telenorもまた斬新な外見をしたBug Labs(source)同様にiLabs mobile(source)に貢献している。またBug Labsはユーザが組み立て可能なLinuxガジェット用のソフトウェアスタックを提供するためにJava MEを使用している 。更にはJava MEのテクニカルエバンジェリストであるSunのTerrence Barr氏は2008年上旬にアップル社によって行われるiPhone用SDKのリリースは、Java MEのオープンソースphoneMEがiPhone上で動くようになる事を表している(source)

Javaアプリケーションのライセンスを混乱させた障害を排除しようとするSunの決断は、言うまでもなくオープンソースデベロッパの中でもJavaの地位を強化し、また、コミュニティが形成されつつある。また彼らはオープンソースJava Development Kit(JDK)が5月にリリースされて以来、10月の終わりまでに12,700にものぼるダウンロードがあったことを述べている。またそのストラテジーが、デベロッパとミドルウェアツールにおけるSunとその競合会社とのギャップを狭めるかもしれないという予兆も見られている。しかしながら、具体的な数字を手に入れるのは難しく、それゆえにオープンソースアプローチがSunとJava両方にとってどれくらい有益であるかを確信するにはかなり時間がかかるだろう。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2007/11/openjdk-one

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