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Liferay Portal 4.4:CMSのアップグレード、新コンテンツ計画、進んだ統合

Liferay Portal(source)は、Javaベースのオープンソース企業ポータルおよびコンテンツ管理システム(CMS)のバージョン4.4(ブログ・英語)をリリースした。InfoQは、 Liferayの最高技術責任者(CTO)である、Michael Young氏(source)に今回のリリースの詳細およびLiferay全般について話を伺った。

まず、Young氏はLiferayはSpring、Hibernate、Apache ServiceMix、Seam、jBPM、TapestryおよびLuceneを含む複数の既存のテクノロジーの上に成り立っているということから始めた。そしてYoung氏は、Liferay 4.4の主な新機能について以下の項目を挙げた。

  • 企業管理の強化-新機能には、企業の組織構造の階層的なマッピングを生成する機能が含まれる。
  • LDAPコンフィギュレータの強化- LDAPコンフィギュレーターにより、既存のディレクトリデータのポータルへの取り込みが簡略される。
  • CMSのアップグレード-内蔵CMSに自動文書書式変換、新マルチファイルアップローダー、大幅に改善されたコンテンツ実行システム などの新機能が搭載。
  • 新たな統合-LiferayがiGoogleおよびMySpaceとの統合をサポート。
  • ServiceBuilder(source)の強化ServiceBuilderはコード生成時に動的FreeMarkerテンプレートを使用し、Liferay Pluginsの開発に使用することが可能。
  • 統合の改良-中間アプリケーションおよびプラグインが新たなコンテンツ実行システムに関与。

Young氏はまた、現在LiferayはAlfresco、Terracotta、ICEfaces、Pentaho、Magnolia、Active Directory、Novell Directory Server、Microsoft OfficeおよびjBPMを含む多くのコンポーネントとの統合をサポートしていると指摘した。

多くのCMSが利用可能になることによって、Liferayが他から突出するのは何であるかを尋ねたところ、以下のような返答を得た。

ポータル、内蔵CMS、単純であると同時に力強いテーマに合わせた構成をおこなうシステムおよび静的、動的コンテンツの表示機能のすべてが結集したときに、おそらく最も魅力的な存在の1つとなる。

われわれのポータル基盤は企業の部署ごとにグループ間(たとえば、共有ワークスペース)のコンテンツ管理の実装を容易にしている。またLiferayは、 LDAPやレガシーアプリケーションのような企業IT資産を統合する際に必要なすべての機能(SOAを含む)を含んでいる。ポータルコンテキストおよび企 業規模の統合はコンテンツを「活性化」し、データマイニング、報告、知識管理、BIのような分野において有効となる。

Liferayの今後のリリースについて尋ねたところ、Young氏はLiferay Portalのバージョン5.0のリリースでは、JSR 286に準拠し、以下のような機能拡張が予定されていると示唆した。

  • JSR 286 (ポートレット2.0)およびWSRP 2.0
  • Wikiアプリケーションの改訂により、プラグ可能なWikiエンジン(デフォルトでJSPWikiおよびFriki )
  • コンテンツの遠隔実行
  • 柔軟なCMSワークフロー
  • 改善されたクラスタリングサポート
  • Enhanced Accessibility Compliance (W3C WAI Level A)
  • Groovy Scripting Language Integration

またYoung氏は、 jQuery UIチームの主導者が最近になってLiferayに雇用された(ブログ・英語)。 そのため、jQueryの専門的なサポートが提供される見込みであると指摘した。その他の今後の見通しとしては、ソーシャルネットワーキングやブログの統合およびGoogle OpenSocialとの統合といった企業向けソーシャルコンピューティング機能などがある。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/02/liferay-44

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