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Microsoftが実演、IronPythonでDjangoを実行

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近ごろMicrosoftは、Dynamic Language Runtime (DLR)チームが IronPythonでDjangoを実行させる実演をした際に、そこで得た成果を発表する場を設けた。2008年3月14日から16日までの3日間、シカゴで開催されたPyCon(source)がその会場であった。

この成果はチームにとって大きなステップとなり、 .NET Frameworkで実行されている動的言語でDjangoのような広範に使用されているフレームワークの実行への期待が高まった。DjangoはPython用に書かれた成熟Webアプリケーション フレームワークであり、クリーンかつ実用的設計でアプリケーションを迅速に作成することを目的としている。それはデベロッパがApacheやPython が存在するLinuxやその他のプラットフォームで使用するフレームワークであるが、今回はMicrosoftの DLR、IronPython言語およびSQL Server 2005でDjangoを実行する実演をおこなった。

PyConで、Dino Viehland氏(source)およびJim Hugunin氏は「 IronPython:The Road Ahead」(source)という題目で講演し、Brian Luft氏がその模様をブログ「Unbracketed」(サイト・英語)上にうまく要約している。Dino氏による実演は開始までに多少の時間を要した。

実演でDino氏はDjangoの最新リリース(v0.96)(source)IronPython2.0 Beta 1(金曜日にリリースされたばかりである)(source)で実行させて見せた。 実演を実際に開始するのに、パッチをメークする必要があった。当然ながらデータベースMS SQL Serverを使用することを選択し、Djangoはデフォルトでそのデータベースをサポートしていない。Djangoソースへの1、2行のわずかな変更でIronPythonでの実行が可能になった。その他、ユニコードの適切な取り扱いにからんだ数行の変更があった。Djangoがユニコードを完全サポートしているので、Djangoのトランクがあればもはや問題にはならないと述べた。

実演自体に関しては以下のとおりである。

Dion氏は、 Djangoの公式チュートリアルでなじみのある単純なポーリングアプリケーションの実演をした。チュートリアルに従うことで結果が期待されるので、まずはバニラバージョンから 始め、引き続きスプルースアップバージョンでフォローアップした。そのバージョンには、ビデオやイメージ背景、UI効果や断定結果のリッチクライアント動的 アップデートが含まれる。もちろん、これらの実演は最小のPythonコードでおこなわれた。

Dino氏はDjangoの実行における第一歩は、.NET上で実行し、Djangoが機能するデータベースプロバイダーを探すことだったと説明した。 PEP 249をプロバイダーが使用する基本的なデータベースを作成(source)するようにフォローされる必要があるPython Database API Specification(source)であると述べた。

今週リリースされたIronPython v2.0 Beta 1はDLR上で実行され、CodePlex(source)で利用可能である。Djangoについての詳細は、Django Project(サイト・英語)で参照できる。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/django-and-ironpython

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