Gregor Roth氏は先頃、xSocket 2.0(サイト・英語)をリリースした。xSocket 2.0はNIOベースのJavaライブラリで、高性能で拡張性のあるネットワークアプリケーションを構築するためのものである。InfoQはGregor 氏にインタビューする機会があり、xSocketの歴史(source)や最新のリリース、ライブラリの今後の計画について話を聞いた。
InfoQ: xSocketにはどのような歴史がありますか?
Gregor Roth: xSocketの初期バージョンは、高性能のSMTPサーバ評価プロジェクトから派生したものです。共通の、NIO関連のネットワークのプログラムが xSocketとして再実装されました。2006年7月に、xSocket (V0.8)の最初の一般向けバージョンをリリースしています。xSocket 1.0では、APIが全面的に設計し直されました。xSocket のより最近のバージョン(V1.1と1.2)ではAPIが拡張され、新しいメソッドやクラス、機能性が追加されています。
InfoQ: 2.0における主要な新機能、あるいはバグフィックスは何ですか?
GR: 小さな変更としては、名前を変更したり非推奨のものを削除していますが、xSocket v2.0の主要なAPIはxSocket V1.2のAPIと同じです。最も重要な変更点は、新しい拡張モジュールと内部コンポーネントの再実装です。
xSocket V2.0の主要な成果
- [API] 非推奨のものの削除や小さな変更によるAPIの整理。
- [API] 新しい実行のアノテーションのサポート。新しい実行のアノテーションに基づき、ネットワーク・ハンドラのコールバック・メソッドがシングルスレッドで実行されなければならないのか、あるいはマルチスレッド方式なのかを、ユーザが定義することができる。
- [配備] OSGiに準拠したxSocketのバイナリ。
- [モニタリング] JMXモニタリングの改善。
- [性能] xSocketの低レベルのコードを再実装したことによる、大きな性能の改善。
- [SSL] SSLサポートの再実装。
- [リソース] ソケットのSelectionKeyをSelectorへと自動的にデタッチ・再アタッチすることによる、読み込みの中断・再開サポートの改善。これにより、リソースの要件が緩和された。
- 多重化されたxSocket。1つの物理TCPコネクション上でいくつかの論理コネクションを通すことをサポートしている。
- xSocket- http。同期・非同期のHTTPクライアント・サーバのコンポーネント作成をサポートしている。xSocket–httpには HttpClientが含まれており、非同期のストリーミングAPIを提供することで、HTTPプロキシやCOMETサーバ・アプリケーション等のイベントベースのHTTPネットワークコンポーネントの作成に役立っている。
InfoQ: xSocketの今後の計画にはどのようなものがありますか?
GR: Socket 2.xでは次のようなことを考えています。
- 性能のさらなる最適化(NIOレベルのファイルのストリーミングの改善、…)
- [xSocket-http] COMETサポートの改善(Bayeuxプロトコルのサポート、…)
xSocket の次のメジャー・バージョン(V3.0)では、NIO.2の機能(NIO.2はJSE 1.7(サイト・英語)の一部となる予定)を利用するでしょう。
InfoQ: Grizzly(サイト・英語)が行ったように、JBoss(サイト・英語), やGlassfish(サイト・英語), 等と統合する計画はありますか?
GR: 今のところ、特に統合は計画されていません。
xSocketに関する質問やGregor氏に意見を送りたい場合は、gregor DOT roth AT googlemail DOT com宛てのメールで連絡をとることができる。また、JavaWorldに掲載されている記事Asynchronous HTTP and Comet Architectures(非同期HTTPとCometアーキテクチャ(サイト・英語))で、xSocketの使い方に関するさらなる情報を得ることができる。