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GemStoneがRailsConf 2008でMagLev Ruby VMの計画を発表

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先日のRailsConf(source)で、GemStoneのAvi Bryant氏およびBob Walker氏がMagLevプロジェクトの計画を発表した。GemStoneの分散オブジェクトテクノロジーでRuby on Railsを実行する。MagLev VMは一部の実装のみであるが、これまでのところMRI 1.8より優れたパフォーマンスを実現する。

MagLevは、Smalltalkを実行するGemStone S64 VM(source)に基づいたRuby VMである。Rubyと整合性を持たせるため、Smalltalk VMは特別なバイトコードで拡張されている。GemStoneのSmalltalk VMは20年以上にわたり、リアルタイムの金融市場や世界規模の海運業などの産業部門で使用されてきた。成熟し、高速な、安定した、分散型トランザクショ ンデータストアとして、1兆のオブジェクトまたは、17PB(ペタバイト)(source)相当の情報を保持することが可能である。MagLevプロジェクトの目標は、この分散オブジェクトテクノロジーをRuby on Railsの世界で実現することである。

Dabble DB(サイト・英語)およびSeaSide(サイト・英語)チームの中心的なメンバーであるAvi Bryant氏は、MagLevの 分散オブジェクトテクノロジーでRubyを実行するデモをおこなった。Ruby VMについてのIRBセッションで、単にグローバルオブジェクトのインスタンスを作成することで、オブジェクトデータを他のVMのIRBセッションで共有することができた。そしてAvi氏は、BEGIN、COMMITおよびABORTキーボードのデモをおこない、完全にトランザクションで、ACID準拠の並行性の戦略を提供した。この同一のメカニズムで、永続データストレージにアクセスすることもできた。本質的には、MagLevはVMの役目を果たしただけではなく、 キャッシングや永続ストレージ層の役目も果たしていた。

GemStoneMagLevプロジェクトマネージャであるBob Walker氏が、取り組みの進捗について語った。今現在、Bob Walker氏のチームは、MRI 1.8より実に高速におよそ36のRuby Shootout Benchmarks(source)を実行しているMagLevが ある。互換性の検証のために、RubiniusプロジェクトのRuby Specsを使用する予定である。今のところ、実装まで3ケ月である。 プロジェクトの一部はオープンソースであるが、Cで記述されるコアVMは、クローズドソースのままの可能性がある。

今でもGemStoneは、 MagLevの価格決定モデルを熟考している。Bob Walker氏は、無償バージョンが利用可能になることを述べた。GemStoneのマネージメントは、 ストレージの大きさか層を定義するトランザクション数のどちらか一方で2または3層価格決定モデルが可能になることを推測している。GemStoneはプロジェクトページ(サイト・英語)を設置し、プロジェクトの進行状況に関する情報が間もなく利用可能になることを約束している。

MagLevについてGemstoneのBob Walker 氏にInfoQが独占インタビューをおこなった(参考記事)ので、それも参考にするとよい。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/06/ironruby-rails-ruby187-inlining

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