Oracleは今年初めにBEAを買収して以来(参考記事・英語)、最初のアプリケーションサーバのリリースとなる、WebLogic Server 10g R3(リンク)のリリースを発表した。このバージョンにはJava SE 6、Spring、Cometのサポート、改善されたオペレーション制御、FastSwap開発などが追加されている。
Oracle WebLogic Server 10gは最新のJava EEの標準を完全に実装し、開発フレームワークや統合ツールの選択を提供する。それはまたグラフィカルなコンソールによる自動化された管理を可能にする、総合的なマネージメント能力も提供する。さらにクロスドメイン管理や診断ツールによるクラスタリング技術も利用可能だ。この最新バージョンは、いくつかの新しい機能や能力を提供する。さらにクロスドメイン管理や診断ツールによるクラスタリング技術も利用可能だ。
この最新バージョンは、いくつかの新しい機能や能力を提供する(リンク)。
- Oracle WebLogic Server 10g R3は改善された開発とエンドユーザ体験に新しいレベルをもたらし、軽量なフットプリント、任意のサービスの高速な起動、シームレスで迅速な開発-デバッグ-テストのサイクルをもたらす新しいFastSwap機能も提供します。
- Oracle WebLogic Server 10g R3のSpring開発者に対するサポートは、Oracle WebLogicの広範な能力、安定性、管理のしやすさによって、開発者がSpring体験を楽しめるよう、さらに拡張されました。
- 新しいHTTPパブリッシュ-サブスクライブ機能は、動的にアップデートされるWeb 2.0スタイルのリッチユーザインタフェースをサポートする、改善されたout-of-the-box(すぐに使える)能力を可能にします。
- Java SE 6とJRockit Mission Controlのサポートは、開発者とエンドユーザがアプリケーション内の振る舞いや反応を調べ、さらなるパフォーマンスを手に入れることを可能にします。
Eclipseとの統合には、Oracle Workshop for WebLogic 10g R3プラグイン(リンク)も含まれる。
以下の機能領域はEclipseのコアコンポーネントとWeb Tools Platformベースの開発環境を示している。
- Oracle WebLogic Serverの複数のバージョンに対して拡張されたサーバプラグイン
- Visual Oracle WebLogic Server Web ServiceおよびXML IDE
- ポータブルなJavaのWebアプリケーションのための、Webおよびプレゼンテーション層のWYSIWYGツール
- オブジェクト-リレーショナルマッピングのワークベンチおよびデータベースツール
- Apache Beehive IDE
- 上記のコンポーネントに対するAppXRayのサポート
- Spring IDEプロジェクトおよびSpringコード生成ウィザード
- Java SEおよびJava EEのためのコアIDE機能
- WebアプリケーションおよびWebサービスの組み込みのテストクライアント
- Workshop 8.1、9.2および10のユーザのためのアップグレードツール
Oracleは次世代のWeb 2.0アプリケーションをサポートするために、Bayeuxプロトコル(リンク)に基づく新しいHTTPパブリッシュ-サブスクライブサーバによる、Cometのサポートを追加した(リンク)。
HTTPパブリッシュ-サブスクライブサーバ(パブ-サブサーバとも呼ばれる)は、HTTP上で非同期メッセージの送受信を行うWebクライアントのための、チャネルベースのパブリッシュ/サブスクライブ機構です。パブ-サブサーバの主な用途の一つは、共同して動作するイベント駆動あるいはプッシュベースのWeb 2.0インターネットアプリケーションと、何千ものユーザのために複数のチャネルのリスニングおよびパブリッシングをサポートする能力を構築することです。
BEAのサイトには、たくさんの新しい機能のリスト(リンク)がある。
アプリケーションサーバに関するすべての最新情報は、http://www.infoq.com/jp/ApplicationServersで見付けることができる。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/first-oracle-weblogic