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WOA対SOA論争

Loraine Lawson氏はインタビュー(リンク)で、Web指向型アーキテクチャ(WOA)という言葉を最初に使ったと言われているGartner(リンク)副社長のNick Gall氏に、WOA対SOA論争の要点を実業界およびIT界のリーダーに説明して欲しいと頼んだ。

WOAの語源について尋ねられたGall氏は、以下のように述べている。

見つけた中で最古の記載は2005年の秋です。WOAという言い回しを使おうと会議で提案したのですが、別の副社長のWhit Andrewが、WOAという用語を私が使ったことについて、ブログに書いたのです(リンク)。Gartnerの顧客(準大企業)が行っているようなWebサービスの域を超えたWebサービスの出現を観察したことから生まれました。 

Gall氏は、台頭してきていたスタイルに最も類似したアーキテクチャのスタイルはRESTfulサービスだと気づいたが、「RESTは多数の怒りを買い、RESTの真の意味については多くの誤解を生んだ」ので、新語を造ったわけである。Gall氏は次のように述べている。

私にとってのWOAは、WebサービスをさらにWebを中心とした方法で行うことを意味します。もっとシンプルで、複雑度もベンダー主導の度合いも低く、とにかく新興のこの異なる方法一切合切を表現した呼び方でした。

そして氏は、「WOA = SOA + REST + WWW」という方程式で、このアーキテクチャスタイルを簡潔に説明する。SOAとの関係で、アーキテクチャ上の制約がいかにして階層化しているかという観点からWOAを説明する。

全体的なSOAスタイルに対して、サブスタイルとなります。WOAとみなされるWebサービスは、RESTの全制約に喜んで従うようでなければなりません。けれども、100%完璧にRESTfulでなくてもよいのです。[…]

SOAは本質的に5つの制約をもつアーキテクチャスタイルです。モジュール、分散、記述、共有、疎結合という全特性をアーキテクチャが備えていたら、SOAとして承認印をもらえます。

WOAはさらに少々進んで、RESTの制約にも従うものですが、制約は完全に互換性があります。RESTの制約はどれも本質的に、SOAのビッグファイブ[5大制約]をいかに行うかについて手引きしてくれます。

Gall氏によると、ほとんどの企業で見られる伝統的なSOAは、WS*やSOAP、WSDL、関連技術が一定の方法でデプロイされているものであり、「完璧ではないけれど、説明はできます。ただ、呼称はありません」と断言する。氏はこのスタイルのSOAを、スタイルXと呼ぶ。氏の詳しい説明はこうである。

SOAは大きな制約がついた包括的な用語です。これまでのところ、主なサブスタイルは2つありました。1つがスタイルXで、まだ名無しですが、分散オブジェクト様のIDLに似たスタイルです。そしてSOAのもう1つの主なスタイルはWOAスタイルです。SOAへのあらゆるアプローチの中で、WOAは高度の共有性と疎結合を証明済みです。[…]さらにこの2つは実際、競合しているスタイルなのです。SOAのWOAスタイルと、このXスタイルについて、長所と短所の比較ができます。

Gall氏によると、Gartnerは現在、両スタイルの長所と短所を調査中である。[CIO(最高情報責任者)は、]SOAとWOAどちらに焦点を当てるべきかをいかにして判断するのか、また、SOA対WOAの論争から何を理解すべきか、についてGall氏は次のようにアドバイスしている。

2つの重要基準、共有と疎結合に注目してください。[…]振り返って[…]大幅な共有が見られなければ、そのプロジェクトは失敗とみなします。[…]さらに、[ビジネスプロセスの]アジリティも、プロジェクトから確実に手に入れたいと思います。.

Gall氏は今回のインタビューを最高経営責任者への警告で締めくくった。

実現に向けて単に技術に焦点を合わせるなら、手に入れる物は何もないでしょう。要するに、共有に必要なアーキテクチャ、柔軟性に必要なアーキテクチャ、そのギャップを埋めるための様々な方法に焦点を合わせること、これに尽きます。

インタビュー全体(リンク)のチェックをお忘れなく。企業で実施しているSOA導入はどの種類だろうか。お知らせ頂きたい。

原文はこちらです:   http://www.infoq.com/news/2008/09/woa-soa-debate

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