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レポーターのノート:PDCで知ったこと

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これから述べることは、PDCの参加者の記録である。これはすべて推測や直感であるので、話半分に聞いてもらいたい。

1. 「クラウドコンピューティング」や「拡張可能性」がモットーではなく、信頼がモットーである。Windows Azureを取り巻くすばらしい製品について、実際にそれを使うことは誰もまったく話していなかった。Meshのように、社内で一部ホスト可能な製品でさ え、「すばらしいが、絶対使えない」と口をそろえて言っている。

2. MonoおよびMicrosoftは、ついに協働し始めた。Moonlight 1.0はMicrosoftにより準備が整えられ、2週間以内のリリースを予定している。

3. .NET 4/VS 2010は、言語機能の観点ではマイナーチェンジがありそうだ。粗い刃に丸みをつけることがすべてであり、目新しい主要機能の追加はない。

4. フレームワークとAPIの点から見ると、.NET 4/VS 2010は巨大になる。たとえば、少なくとも並列コンピューティングには2つの競合するフレームワークがあり、コードジェネレーターの数の現状が分からなくなってしまった(T4、CodeDom、Olsoモデリングツール、Olso+MGrammar、DSL、 Workflow、DSS+Visual Language)。

5. Silverlightを誰も熱心に語っていない。興奮は冷め上がり、単にFlashの頼れる代替品である。

6. メタプログラミングは、次に重要なことである。.NET 4は、完全な式ツリーを備える。Oslo + MGrammerは、パーサーの記述を驚くほど簡単にしている。C# 5やVB(10や11でなく、おそらく12)がデベロッパにASTを公開するため、ビルドプロセスに接続することができる。VS 2008に搭載されているコードジェネレーターであるT4は、ゆっくりではあるが確実に足ががりを得ている。スラスラと書いた他のことを忘れてはいけな い。

7. 静的分析は、勢いを得続けている。会議場には、少なくとも3つの静的分析ベンダーがあった。Microsoftはコントラクトのサポートを追加し、それによりアセットを静的コード分析と結びつける。

8. クラウドコンピューティングは、必ずしも正しい答えだとは限らない。このことは非常に重要である。クラウドコンピューティングをおこなうためには、すべて のコードを再書き込みし、ベンダーと結びつける。大規模な仮想化が、実行可能な選択肢であり、すでに利用可能である。クラウドに再書き込みする代わりに、 要求が変わるたびに動的に拡大縮小可能なVMイメージに既存のコードを配置するホスティング会社を利用する。

9. クラウドコンピューティングの価格を誰も知らない。これが導入を妨げている、2番目に大きな問題である。

10. データ制御に関して不安がある。インフラレベルのみならず、MeshやWindows Live FolderShareの ような製品が、企業内にとどまっていなくてはならないファイルを自宅に簡単に持っていくことをいかに簡単にしているかという観点からもである。これは新し い問題というわけではないが、あまりよく知らない経験の浅いユーザにとって、こうしたツールはハードルを大幅に低くする。

11. VBデベロッパそして特にMVPは、これまで以上に神経質になっている。状況はXMLリテラルに追いつき始めていたが、Paul Vick氏のような多数の有名人が他のプロジェクトに惹き付けられている。新たなリードが有望に見えるが、Microsoftが全部の言語を二の次にする という懸念はなくならない。

解明することができなかったことは、Windows 7が重要かどうかである。すべてのUI拡張機能、特にマルチタッチやジャンプリストはすばらしいと言える。しかし、それで人びとが本当にデスクトップに関 心を持つか?デベロッパやオフィス製品を除けば、3つのアプリケーションしかインストールしていない。

Silverlightはブラウザから離れ、潜在的にMacでデスクトップアプリケーションの開発に使用することができる。Macデスクトップ上でWindows Azure、特にLive Meshをぜひとも実現したいといううわさがある。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/11/PDC-Floor-Notes

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