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再利用可能なアジャイル契約を作成するワーキンググループを結成

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契約によって、異なる組織間の信頼と不確実性のギャップを埋め、一緒に働くことを可能にする必要がある。従来の「固定価格、固定スコープと固定期間」のプロジェクトは、ビジネス環境とソフトウェア開発の不確実性を考慮していない。これらの契約は、顧客とベンダーをお互いに対立させる傾向があり、協力する代わりに、変更したら誰が支払うべきか決めるのに時間とエネルギーを費やすことになる。ワーキンググループ(リンク)は、現在、再利用可能なアジャイル契約を作成する目的でOpenPlans(リンク)でブレインストーミングを行っている。これは、顧客とベンダーの関係を対立から協力へと変える可能性を秘めている。

以前、Alistair Cockburn氏が、何人かの人たちからの情報に基づいて、アジャイル契約の10個以上の戦略(リンク)をリストアップした。これらには次のものが含まれる。標準的な「固定価格、固定スコープ」、「時間と物」の契約、そして、もっと革新的なもの、「インクリメンタルな納品で、インクリメンタルに受け入れ、支払いをする」や「納期も開発量も決まっていない。」Martin Fowler氏が、最初に顧客と信頼を築き、それから将来のプロジェクトで状況に合わせて請求する仕組みにするプロジェクトについて語った(リンク)。Mary氏とTom Poppendieck氏は、様々な契約タイプ(リンク) とその潜在的利益について話し合った。

OpenPlansのワーキンググループ(リンク)は、現在、「Money For Nothing, Change For Free(リンク)」というタイトルのアジャイル契約に取り組んでいる。これは、顧客の参加をかなり重要視するものである。顧客は、機能の優先順位付け、スプリント計画、機能の満足する状態の記述、そして、スプリントレビューに深くかかわることを要求される。その契約は、以下のような条項も含まれる。

  • 初期段階で終了する(Money for Nothing) - 顧客は、残りの契約価値の20%を支払うことで、どのスプリントの終了時にでも契約を終了できる。
     
  • Change For Free 同程度のスコープの項目が契約から取り除かれた場合は、顧客は、スプリントの境目に新しい機能を追加することができる。

契約は、「作業の保証」についても言及する。ベンダーは、機能の80%は同意された完了の定義により高品質なものが納品されることを保証する。そのため、ベンダーは納期が遅れるリスクを負うかもしれない。

「Agile Contracts(リンク)」ホームページで契約の作成状況を知ることができる。契約の定義に貢献するために、メンバシップが求められるだろう(リンク)
 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/10/agile-contracts-working-group

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