エンタープライズ・マッシュアップ・ソフトウェアを提供しているJackBeは(リンク)先日、フリーの開発者版(リンク)Presto Enterprise Mashup Platformの提供を発表した(リンク)。これはPresto Enterprise Mashup(リンク)ソフトウェアのコミュニティ版で、これを使用して(Mashables、MashupsやShareablesと呼ばれる)マッシュアップ・コンポーネントを作成、公開、利用したり組み合わせることができる。
このマッシュアップ製品スイートには、次のコンポーネントも含まれている。
- Presto Enterprise Mashup Server: マウスでポイント、クリックして利用するというアプローチであらゆる種類のデータやサービスを利用することが出来るマッシュアップサーバ。WSDLやREST、RSS、Atom、データベース、Excel、Webクリッピング(リンク)へのアクセスを提供。
- Presto Mashup Composers: 2種類のマッシュアップ・コンポーザ:
- Visual Mashup Composerはブラウザベースの視覚的なマッシュアップ・コンポーザで、Wiresと呼ばれている。マッシュアップを作成する際に、データやサービスを視覚的につなげることができる。
- Mashup Studioは、マッシュアップ開発のためのEclipseベースのIDEである(デバッガ、コード補完、XPath(リンク)のサポートを含む)。
- Presto Connectors: (WSRP/JSR-168をサポートする(リンク))ポータルサーバやMicrosoft Excel(マッシュアップにpublish/subscribeする)、HPのSOA製品であるSystinet(リンク)と統合するためのコネクタ。
- Presto Connect APIは、Prestoマッシュアップ・プラットフォームへのアクセスを提供し、開発者は、様々なタイプのクライアントへの接続性を提供するために、 JavaやJavaScript、ActionScript、Flash/Flex、C#、VBAなどといった言語や開発環境で拡張することが出来る。
エンタープライズ・マッシュアップ・マークアップ言語
これらの全てのコンポーネントはエンタープライズ・マッシュアップ・マークアップ言語(Enterprise Mashup Markup Language:EMML(リンク))で駆動される。EMMLは動的で宣言的なXMLベースのドメイン固有言語(Domain Specific Language:DSL(リンク))で、マッシュアップを作成するために設計されたものである。EMMLはJavaScriptやXPathのような言語とともに、マッシュアップ・アプリケーションの作成に利用することが出来る。
Presto開発者版には、クロスブラウザのJavaScriptライブラリであるExt JS 2.0Ext JS 2.0を含むサードパーティのソフトウェアが入っており、製品にバンドルされている。Ext JSはクロスブラウザのRich Internet Application(RIA)フレームワークで、Presto Enterprise Mashup Serverに予め統合されており(リンク)、カスタマイズしたマッシュアップ・ウィジェットを構築するためのオプションを提供している。
Prestoは基本的にはWARファイルのセットで、Tomcat(リンク)コンテナ上でフェイルオーバー機能のある高可用性(HA)データベース(MySQL(リンク))とともに稼動する。Spring(リンク)フレームワークとの統合も用意されている。この製品にはセキュリティの統合や、ActiveDirectory(リンク)(AD)やLDAP 、Computer AssociateのNetegrityツール(リンク)と連携したシングルサインオン(Single Sign-On:SSO(リンク))もある。
開発者版には、世界的なレジストリである(リンク)ProgrammableWeb(リンク)に登録されている、すぐにマッシュアップできる50のAPIも含まれており、Web開発者がエンタープライズ・マッシュアップを作成するのを支援している。
Presto はフロントエンドでAJAXを、バックエンドでSOAのアーキテクチャを使用している。John Crupi氏とChris Warner氏はエンタープライズ・マッシュアップとSOAとの間の相乗効果について書き(リンク)、どのようにすればマッシュアップが最上のサービス消費者となれるか、そしてマッシュアップによってどのようにSOAのサービスをエンドユーザに届けることが出来るかを議論している。
Presto開発者版のリリースの一環として、JackBeはマッシュアップ開発者コミュニティ(Mashup Developer Community:MDC(リンク))を通じたフリーのトレーニングとサポートも発表している。開発者コミュニティではトレーニングビデオやコードのサンプル、マッシュアップ開発の初心者とベテランの双方に向けた、「MashupとSOA(リンク)」、「Mashupとポータル(リンク)」、「MashupとOracle(リンク)」、「MashupとAjax/RIA(リンク)」といったトピックに関するデモを提供している。
詳細なドキュメント(リンク)やコードのサンプル(リンク)は、ウェブサイトのリソースのセクションで入手可能である。Presto開発者版はMDCコミュニティのメンバーであればダウンロード可能である (リンク。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/11/jackbe-presto-dev-edition