CPAN(Comprehensive Perl Archive Network)(リンク)は、Perlモジュールおよびスクリプト向けの重要なリポジトリである。情報の小さいアイランドを形成する他の言語とは異なり、Perl で必要となるほとんどすべてのものは、集中した1ケ所で見つけることができる。誕生してから13年が経過し、これまでに7,015の既知の作成者の作業に 相当する14,760のモジュールを蓄積した。
これらのモジュールのほとんどは、UNIXやLinuxを考慮して記述されたが、過去2年、Strawberry Perl(リンク)として知られるWindows配布は、CPANの作成者と協働し、Windowsプラットフォームでの完全な互換性の実現に取り組んでいる。主要 なライブラリの多くは、完全な精度でポートされている一方、取り組みの過程で障害にぶつかり始めている。Adam Kennedy氏は、以下のように説明する。
残念なことに、われわれは大規模で重要なモジュールの終わりに近付いている。それは大人数のチームを抱え、比較的資源に恵まれている。より小さなモジュー ルや多くの個別のCPANの作成者にとって、リーガルライセンスにアクセスする問題またはそれを実行するハードウェアは、重大な制限要因となっている。こ れまでWindowsを使ったことがない作成者もいるが、その設定方法を学ぶのが面倒であってはいけない
Adam Kennedy氏、Microsoft Open Source Software LabおよびMicrosoft Australia間でうまくいった先例のない取引で、Windowsライセンスおよびハードウェアを取得できないことが、完全になくなっている。
今月からMicrosoftは、Windowsのすべての主要なバージョンを含んだ、集中ホストされた仮想マシン環境への無償アクセスをすべてのCPANの作成者に提供することになっている。
事実上、Perlコミュニティ全体がWindowsのすべてのバージョンでの開発、問題の複製、デバッグおよび仮のテストをするのに、コストがかからず設定が不要である。
この取り決めは、特にすばらしい。というのもこれまでオープンソースコミュニティでおこなわれたこの性質の何よりも規模が大きいからである。
Microsoftの社員もわたしも、これが実現したらどんなことになるか分からない。7,000人の見込まれるユーザおよび終わりのない可能なユースケースがある中、わたしは、最低限でも冒険的なことを期待する。
そこで、結果として、完全に実験的なものとして、最初の実装を取り扱っている。Microsoftでは、パートナーシップはMicrosoft Australiaの現地によって直接指揮される。
仮想マシンをホストするハードウェアは、すでにオーストラリアの第三者のホスティング企業によってインストールされている。今週後半に最終報告書が完成すれば、CPANを代表してAdam Kennedy氏が管理パスワードを受け取る。Use Perlで詳しく知ることができる(リンク)。