Visual StudioのジェネラルマネージャーであるJason Zander氏(リンク)が自身のブログでVisual Studio 2010のスクリーンショットを公開し (リンク) 、Visual StudioのUIがWPFを使って表示される様子が初めて披露された。ユーザーがこれを試せるのは今年後半に予定されているVisual Studio 2010 Beta 1からになる。
以前InfoQで取り上げたように(参考記事),、Visual StudioでWPFを使うことに世論からはさまざまな反応があった。Visual StudioのチーフアーキテクトのRico Mariani氏は次のように問いかける。
VS2008とVC98を並べたら、確かに違って見えます。しかし違っているとはいえ、あなたのお母様はどっちが1998年に作られたか言い当てることができるでしょうか?
Visual StudioチームはWPFを使うことがVisual StudioとWPFの双方にメリットとやりがいをもたらしていると感じている。Rico氏曰く、解決しなければいけない問題がいくつかあるのは確かだが、同時にそれらの問題に関して他によりうまくやる人がいるだろうかと。世間の批判に彼は次のように応えている。
あなたはコンピューターグラフィックのこれからの10年で、GDIが最高だと本当に考えているのですか?
次の画像は、Jason氏のブログで公開されたUIのスクリーンショットの1つだ。
Jason氏はVS2010の変更点について次のようにリストアップしている。
- 乱雑さと見た目の複雑さを減らすため、UXの過剰な線やグラデーションを取り去り、時代遅れの3Dの角などを取り去ってインターフェースを現代風にした
- コンテンツ領域に注目が集まるように、ウィンドウ間でネガティブな領域を開き、そのときのフォーカスのあたる領域にアクセントある色と特徴ある背景を使って目を惹くようにした
- VS2010をより特徴的にする魅力的な新しいパレットを追加した
Visual Studioに要望されていた機能の一つに、ドキュメントのフローティングがあった。これがあれば、開発者はコーディングの際に複数のモニターにウィンドウを表示させることができる。新しいUIではこれが可能になる。
UIの変更に加え、ほかの領域でもいくつかの改善が施されている。たとえばアウトラインのサポートや、オンラインのテンプレートを参照する新しいプロジェクトダイアログ、それに新しい拡張マネージャーなどがある。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/VisualStudio2010-WPF