Mindtouchは本日,同社の製品Mindtouch2009のエクステンションである Aurelia Reporter,Desktop Connector,MS Word Connector,Outlook Connector を発表した。これらのエクステンションは,デスクトップアプリケーションと MindTouch 2009 industrial wiki および enterprise collaboration tool との結合性を高めることを目的とする。現時点では Microsoft Windows プラットフォーム上でのみ利用可能である。
以下のような新機能がある。
- Aurelia Reporter - Visio,Powerpoint,Excel,Quickbooksなどデスクトップアプリケーションのコンテントを,MindTouch 2009 のページとして”発行(publish)”する機能であり,"印刷"メニューのオプションから実行する。
- Desktop Connector - MSエクスプローラのように,デスクトップからMindTouch 2009 へのコンテントのドラッグ・アンド・ドロップを可能にする。アイテム単位,フォルダー全体(階層構造も保持される)のどちらでも,この方法で移動できる。
- MS Word connector,Outlook Connector - コンテントをワンクリックでMindTouchに発行する。Eメールをスレッド単位で扱うこともできる。
MindTouchに移動したコンテントは,他のコンテントと同じようにバージョン管理,インデックス,検索,およびアーカイブが可能である。Desktop Connector,MS Word Connector,Outlook Connector の3つは,MindTouch Deki ではすでに(ほぼ同じ形式で)使用可能であったが,Aurelia Reporterは今回リリースされた新機能である。
Aurelia Reporter はAurelia Systemsが開発した”フル装備のインターネットドキュメント変換ソフトウェア”であり,Microsoftアプリケーション各種のコンテントを,WebページやEメールへのアタッチに使用可能なHTML/CSSドキュメントにコンバートする。MindTouch とのパートナーシップによって新たに Wiki - 具体的には MindTouch 2009 wiki プラットフォームを対象としたドキュメント発行が可能となった。
Webサービスの利用は拡大しているが,ほとんどのコンテントは今も旧来のデクストップアプリケーションを使って作成されている。MindTouch の創設者でCEOのAeron Fulkerson は記者会見で,作成したコンテントが簡単に共有ワークスペースへと移動可能になることの意義の大きさを訴えている。
MindTouch の創設者でCEOのAeron Fulkerson は記者会見で,この製品のもたらす利益について次のように説明している。
第1に,コンテントは外見上は作成時のままですが,Wikiページに変換されることによって,MidTouch wiki の一部としてインデックス,検索,アーカイブ,アクセス管理の機能を共有できるようになります。第2に,生産性が確実に改善されます。そして第3には,MS SharePoint と比較してはるかに使いやすく,なおかつ直感的で生産性の高いインターフェースを備えています。
MindTouch は,オープンソースのDeki製品によって大きなユーザベースを獲得している。SourceForge.net によれば,この製品はオープンソースの世界的なトッププロジェクトの中の1つである。