Eclipse Foundationは今日 Eclipse Galileoを リリースしたと発表した。同時に由緒あるEclipse JDTを含む33のプロジェクトもリリースしている。InfoQで既にお伝えした新機能のほかに、Galileo リリースはPHP 開発ツールプロジェクトや堅固な モデリングパッケージ、永続化レイヤ EclipseLink (OracleのTopLinkと以前よばれていたもの)が含まれる。
コンポーネント開発者にとっては、Galileoは標準Equinox ランタイムが最新のOSGi宣言型サービスに対応しているリリースとなる。これはRCPクライアントに含まれる。Mac OS X ランタイム支援も強化された。新Eclipseは(以前のCarbonベースのAPIではなく)Cocoaベースで開発されており、そのためダイアログやシート、さらには 最新のIntel 64-bit Java6 上で動作する64-bit バージョンなどの新機能が追加されている。
Eclipse プラットフォームはもともとJava IDEとして普及したものの、質素な当初の姿からはるかな成長をとげ、現在はいろいろな言語 (C、PHP、HTML、 JavaScript、 その他 動的言語、ScalaやPythonなどEclipse Foundationの外部で開発されているIDEは言うに及ばず)などの開発基盤を提供している。 Eclipse Runtime プロジェクトは基本のEquinox OSGiランタイムだけでなく、包括的な通信フレームワークであるECFも提供している。ECFは、更新機能P2で、 HTTP (やBitorrentなどの他のサービス。将来的にはGoogle Waveのようなサービスとも通信する)経由でバンドルをダウンロードするために使用されている。
EclipseSourceのIan Bull氏は上位10の機能を以下のように発表した。
- P2 プロビジョニング 円滑な更新プロセスを提供
- OSGi 宣言型サービス バンドルサービスの開始より前に、OSGiサービスがXMLに基づいて設定とインストールを実行することを可能に
- ターゲットプラットフォーム管理の改良 ランタイムプラットフォームの設定が容易に
- Mylyn WikiText Mylyn経由でバグを編集したり、DocBookなど他のドキュメントフォーマットに変換することが可能に
- Eclipse Memory Analyserの強化 JVMのヒープ使用量の解析が可能に
- 「自身」へのインストール Eclipseで開発したプラグインをそのまま現在実行中のEclipseプラットフォームにインストール可能に
- Eclipse Modeling Project 改良 EMFランタイムが必要なサイズを削減
- RAP スタイルの改良 RAP ベースのアプリケーションのカスタマイズが可能に
- JavaScript ブリッジの機能追加 Google MapsなどウィジェットをSWTブラウザに埋め込むことが可能に
- Java 比較エディタの機能追加 比較ページからJavaDocのふきだし、ハイパーリンク、その他いろいろな機能の追加
Galileo in actionでは多くのプレゼンテーションが6月26日より準備されており、また多くのDemoCampsが世界中で実施され、新機能について実演している。