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RESTはスタイル、WOAはアーキテクチャだ

原文(投稿日:2009/6/8)へのリンク

最近、Dion Hinchcliffe氏が、ウェブ指向型アーキテクチャ(WOA)と他の技術の間にある関係を調査する、2つの関連する記事を発表した。最初は、WOAとRESTに関する記事であり、2番目は、WOAとSOAを検討する記事だ。最初の記事の重要なポイントは、RESTはスタイルであり、WOAはアーキテクチャであることだ。2番目の記事では、WOAが本当は非常に補完的なSOAのサブスタイルであることを論じ、この単純な意見の意味するところを探っている。

Hinchcliffe氏は、最初に注目されるのはRESTであると認めて、論じ始めた。

インターネットのアーキテクチャの将来がどうなるかについて、ウェブでRESTに関する数多くの最近の記事を読んできたでしょう。そして、仕事でRESTの一部を利用しようと決めました。しかし、その件を深く探りはじめると、RESTそのものは、完全なアプリケーションを構築しているのではなく、インターネットを通して一つの場所から他の場所へとデータリソースを動かしているように見えます。完全に実現され、うまく設計されたソフトウェア全体の中で、適切にRESTの位置を決める方法ははっきりしていません。(間違いなく文書化されていません)

それから、Hinchcliffe氏は以下のように述べた。

アプリケーションやソフトウェアアーキテクチャ全体において、RESTが具体的に(そして、戦略的に)どのように使われるか不思議に思うでしょう。言い換えれば、RESTを利用するために動かす部分や規則が何かということです。また、RESTと関連する、または、RESTを補完し、RESTをより良くするために使われることで他に気を付けるものは何かと思うでしょう。いつ規則を破るかを知り、他の関連するアプローチを使いたいとさえ思うかもしれません。このようにして、WOAとして知られているものが役立つようになります。

そして、最後に結論付けた。"要するに、WOAはREST以上のものであり、RESTは、WOAの基礎的なアーキテクチャのスタイルです。"

 

Hinchcliffe氏は、WOAを2つの部分に分けて定義する。REST、URL、SSL、XMLを含むコアな部分と、プロトロルやインターフェース(例えば、BitTorrent)、同一性とセキュリティ(例えば、OpenID)、配布とコンポーネント(例えば、Open API)、データ形式と記述(例えば、ATOM)などの"WOA Full"(WOA全体)の部分だ。これらは、例に挙げた技術を使って、6つのレベルでWOAスタックの中にまとめられている。

  • 配布 (HTTP, feeds)
  • 構成 (Hypermedia, Mashups)
  • セキュリティ (OpenID, SSL)
  • データ移植性 (XML, RDF)
  • データ表示 (ATOM, JSON)
  • 伝達手法 (REST, HTTP)

このスタックによりWOAとRESTの関係を強め、RESTがWOAの基礎になり、より大きなアーキテクチャの考え方を支援する。

 

重要なのは、WOAがアーキテクチャパターンや明確なフレームワークになるほど完成していないことを認識することだ。Hinchcliffe氏は以下のように述べた。

WOAは、ただ開発者たちが最近していることであり、ウェブアプリケーションを設計するベストプラクティスのまとまりです。アプローチや技術の寄せ集めではありません。実のところ、かなり精密で簡潔な動くモデルです。安全で、ウェブに使われ、動作します。また、概して扱いが容易で、簡単に実装でき、ウェブを理解すれば、たいてい直感的です。

 

では、このスタイルとアーキテクチャの議論は、SOAとどのように関連するのか?

第一に、Hinchcliffe氏によると、"WOAは、実際に非常に補完的なSOAのサブスタイルです。さらに、

WOAは、明らかに、今日、従来のSOAを利用している人たちに数多くの利点を提供しています。これには、かなり改善されたサービス消費モデルを含みます。そのモデルとは、使用する費用と時間の消費を少なくし、情報の発見、使用、分析を扱うために関連するアーキテクチャの巨大なパワーを開放するものです。Open APIやクラウドコンピューティングの奥が深いビジネスの意味合いは、週毎によりはっきりと成長しています。WOAもまた、今日利用できる強力な新しいオンライン製品配布モデルにアクセスする素晴らしい入り口を提供します。SOAの配布はひどく無視されたトピックで、WOAは、シンジケートから並はずれて障害の少ないウェブサービスまで広範囲な技術をもたらします。

WOAは、コア技術としてRESTを受け入れるが、RESTと同じではなく、...SOAPベースモデルからRESTベースモデルまでウェブサービス技術を調整します。"

WOAは、ファイアウォールを超えて、SOAを扱う方法とみられている。Hinchcliffe氏と同僚のDavid Linthicum氏は以下のように提案する。

WOAのもっとも大きな話題は、おそらくAPI部分のためのクロスファイアウォールとの関係でしょう。API部分は、SOAがお金になり、大規模で実現可能なセルフサービスの取引を組ませる能力を提供します。ビジネス内部も大きな話ではありますが。

 

WOAによって、SOA実践者は異なったビジネスシナリオを探すことができる。Hinchcliffe氏は、5つの可能なシナリオについて論じた。"SOAの中の情報は、クロール、検索、発見が可能" であり、"Open APIによって、パートナーにWOAの情報を直接知らせる"ものだ。

Unboxing WOA: the 6 Aspects of an Emergent Architectural StyleThe SOA World begins considering WOA in earnest の2つの記事は、REST、WOA、SOAの3つをさらに洞察するために読むべきだろう。

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