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スクラムマスターインタビューのコツ

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原文(投稿日:2009/7/13)へのリンク

スクラムマスターやイテレーションマネージャはアジャイルチームにおける重要な役割であり、彼らがどの組織やチームと一緒に仕事をするか選ぶのは大事なことだ。新しいプロジェクトのスクラムマスターを引き受けるか検討するときには、成功するための環境を整えることが重要となる。

アジャイルマニフェストはプロセスよりも人を重視しており、スクラムマスターの責務の大部分は、動作するソフトウェアを効率よく納品するために、みんなが協力できるようなチーム環境を作ることだ。

公式のスクラムWebサイトでは、スクラムマスターの責務を次のように定義している。

スクラムマスターにはスクラムプロセスを適切かつ完全に実施する責任があります。環境のせいでトレードオフのある不完全なプラクティスから始めなくてはならないとしても、スクラムマスターは常に完全に実施することの利益と価値を肝に銘じて、インクリメンタルにチームと組織を最終状態へと導くのです。
スクラムマスターには、具体的に次のような責任があります。

• 顧客が直接開発を駆動できるよう、開発と顧客との間にある障壁を取り除くこと

• スクラムによって、どのようにROIを最大化して目的を達成するのか、顧客に教えること

• 創造性と自己啓発を促すことにより、開発チームの生活を改善すること

• できる限り開発チームの生産性を改善すること

• 機能を加えるたびに納品に近づけるよう、エンジニアリングプラクティスとツールを改善すること

役割の重要性を考えると、チームのスクラムマスターを引き受ける人がその役割に適しており、かつ、成功できるような環境であることを確認することが大事になる。ブログScrumologyのDavid J Bland氏は、スクラムマスター候補が新しいチーム/プロジェクトを引き受けるか検討するときに考慮すべき10の質問を挙げている。

1. イテレーションはどれくらいの長さですか? – 理想は2週間ですが、理にかなった範囲であれば好ましいサインです。何か月もという極めて長期間の場合には注意しましょう。これではアジャイルとは言えません。
2. チームの大きさはどれくらいですか?どれくらいにしますか? – 小さく、機能横断のチームであることが重要です。巨大なサイロのような場合には注意しましょう。また、チームは分散しているのか、同じ場所にいるのかを聞いてみるのもよいでしょう。
3. プロダクトオーナーはすぐに質問に答えることができますか? – プロダクトオーナーの不在はアジャイルチームに破滅をもたらします。だからスクラムマスターのポジションが空いてるんです!
4. 継続的インテグレーションを使っていますか? – コードのデプロイメントにダサいバッチ処理を使いながらアジャイルを貫くのは難しいことです。どんなツールを使っているのか突き止めて、質問から逃れられないようにしましょう。
5. テスト駆動開発/設計を使っていますか? – 先ほどのCI(継続的インテグレーション)と同様に、TDDはアジャイルのもう1つの指標です。もう一度、このプロセスに使われているツールセットを割り出しましょう。これは技術スタックによって違ってきます。
6. ユーザストーリーをどのように文書化していますか? – 完璧な回答というものはありませんが、タスクボードやプロジェクト管理ソフトウェアの機能について少し触れられるはずです。長ったらしいソフトウェア要求仕様(SRS)や機能仕様の場合には警戒するべきです。
7. トラッキングにはどんな評価指標を使っていますか? – ポイントや時間であれば十分でしょう。私はフィボナッチスケールが極端でないかどうかに気をつけます。実績と見積りの差を聞いてみるのも興味深いですね。チームメンバに反して実績が使われていないかどうか判断しましょう。
8. チームはどれくらい顔を合わせていますか? – もし本当にスクラムマスターが役割を果たしているなら、答えは毎日になるはずです。時差のある分散したチームでは、さらに手腕を問われるでしょう。
9. アジャイルのために上層部の協力を得ていますか? – 私は上層部の協力を得ずに草の根アジャイルを実践したこともありますが、全体像を知らずにポジションに飛びついたりはしません。もし雇用者が経営幹部レベルでさえCSM/CPOトレーニングを受けたことがあると言うのなら、私にとって大きなプラス要素です。
10. スクラムマスターには他にどんな責務があるのですか? – これは組織によって違いますが、特に、彼らの言う責務があなたの興味を引かないのであれば、質問する価値はあります。それらを今知っておくことは望ましいことです。

Johanna Rothman氏Steve Smith氏George Dinwiddie氏、その他Aye Conferenceの主催者たちは、インタビューと評価に役立つコツのリストを提供している。これはインタビューする人、される人、双方にとって役に立つものだ。

インタビューのコツ:
  • できるだけ自由回答形式の質問にすること
  • できるだけ生きた実例が得られるよう、行動記述形式の質問にすること
  • マネジメントへの戦略的な質問と技術スタッフへの戦術的な質問を区別する他に、メタ質問をすること
インタビューの落とし穴:
  • 「マネージャは間抜けですか?」といった誘導尋問をしてはいけない。正直な回答は得られないだろうし、こうした質問はあなたの権威や信憑性、信頼性を貶めるだろう。たった1つの質問で多くのものを失うことになる。
  • 「あなたのしていることが気に入ってますか?」といった意見を求める質問を避けること。代わりに、「ここで役に立っているのは何ですか?」や「仕事を片付けるのに妨げになっているのは何ですか?」と言い換えよう。

疑うことを知らないスクラムマスターには、どんな落し穴があるのだろうか?どうすればそれを回避できるのだろうか?

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