BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース 史上初の JRubyConf 開催を発表

史上初の JRubyConf 開催を発表

ブックマーク

原文(投稿日:2009/09/11)へのリンク

本日の発表によると,11月サンフランシスコでの RubyConf の直後に同じ場所で,初めての JRubyConf カンファレンスが開催されるという。InfoQ ではJRuby プロジェクトのリーダのひとりである Charles Nutter 氏にその詳しい内容と,カンファレンスが JRuby コミュニティに対して持つ意味について聞いた。

この史上初の JRubyConf は RubyConf の翌日,11月22日の日曜日に開催が予定されている。入場は無料だが,座席数には限りがある。Engine Yard 社のプロデュース,ThoughtWorksEdgeCase 両社のスポンサーによるこのカンファレンスでは,JRuby on Rails や JRuby on GAE,ビジネスでの JRuby,Monkeybars など,JRuby コミュニティで話題となっているトピックが取り上げられる予定だ。さらに JRuby コアチーム全員との質疑応答,Charles Nutter 氏や Thomas Enebo 氏,Nick Sieger 氏, Joe O'Brien 氏といった面々によるプレゼンテーションも予定されている。

独自のカンファレンスを実現した原動力は何か,という質問に対して Charles Nutter 氏は,JRuby は Ruby 実装のひとつでありながら独立したプラットフォームでありランタイムである,それを可能にするようなユニークな条件をいくつも持っている,と答えている。 JRuby は2つのグループに強くアピールしている。ひとつは JRuby が提供する標準Ruby実装を越えた利点について知りたいと願う Rubyist に,もうひとつは Java 重視の組織に進出したいと願う Rubyist に,である。この2種類のビジネスユーザや開発者にとって,今回のカンファレンスはより詳細な情報を提供するとともに,JRuby チームとのニーズの共有を可能にするものとなる。同氏はこのカンファレンスの目的を JRuby on Rails,クラウド開発,デスクトップ,ゲーム開発などを含む広い範囲のトピックをカバーすることにある,としている。カンファレンスの内容は非常にユーザ主体であり,大部分が JRuby ユーザによるユニークな,興味深い,あるいは挑戦的な事例紹介で占められている。

Ruby と Java が生み出した2つの壮大なエコシステムに JRuby がどうやって適合していくのか,Nutter 氏は次のように説明する。

私たちはいつでも,JRuby を堅牢な Ruby 実装にすることを最優先としています。それでも JRuby が JVM 上で動作しているということが,ユーザに新たな世界への入り口を開けてくれるのです。JRuby は最速の Ruby 実装のひとつであり,JVM 上の最高の言語実装のひとつです。この2つを今後も継続できると思っていますし,大小いずれの規模の開発現場においても,Ruby と JVM が成功し続けるために貢献できると思っています。JRuby は Ruby の美しさと JVM のオープンスタンダード性を結合し,前進させ続けるグルー(glue)なのです。

同氏は JRuby に関する講演やイベント,情報提供への急増する要求に応えるため,将来的に世界各地でカンファレンスを開催する可能性についても示唆しているが,現時点で具体的な計画は立てられていない。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT