Git#は人気の高いソースコード管理システムであるGitの.NET及びMonoバージョンであり、JGitをC#に移植してできたものである。他の関連するプロジェクトとしてはmsysgitとgitextensionsがある。
Git#は、“オリジナルのgitと完全に互換性を持っている。そして、オブジェクトデータベースとしてgitをベースとするような、あるいは、なんらかの方法でリポジトリを読んだり操作したりするような優れたアプリケーションに対する軽量ライブラリとなる”ものであるとされている。
Git#の最新のリリースはまだアルファ版の0.1.3であり、まだそのコマンドラインインターフェースでさえ開発中であるが、.NETプロジェクトからGitリポジトリアクセスするのに利用できる安定したコアライブラリを提供している。そのAPIはまだ変更の可能性がある。
Git#向けのディスカッショングループが、プロジェクトに参加することに興味を持ったり、プロジェクトのことをもっと知りたいと考える人のためにつくられている。動作デモはGitHub上オンラインで利用可能になっている。いくつかの例によってGit#をどう始めたらよいかがわかる。このプロジェクトのライセンスはBSDであり、JGitのライセンスと同様である。
msysgitはWindows用のGitプロバイダであり、Git#よりも成熟していて完成しているプロジェクトである。しかしながら、Git#の作者によれば、“容易に拡張することはできないし、他のアプリケーションに組み込むことも難しい”とのことである。使われているライセンスはGNU GPL v2である。
さらにもう一つの関連するプロジェクトはgitextensionsであり、こちらはWindowsからGitを簡単に利用するためのかなりの数のツールを提供している。Windowsエクスプローラとの統合を特徴としていて、VS 2005/2008用のプラグインもある。ライセンスはGNU GPL v3である。