Maxの初日において、AdobeはFlashプラットフォームが数々のモバイル上で使えるようになると発表した。幅広いデバイスでFlashが使えるようになるということは、Flash / Flex開発者コミュニティにとって重要な前進である。
次のFlash Player 10.1は、Windows、Mac OS X、Linuxだけのためではなく、AndoroidやResearch in MotionのBlackBerry、PalmのwebOS、NokiaのSymbianといったモバイルフォン・プラットフォームに向けたものでもあります。
iPhoneについてはどうか?
基調講演の間にAdobeが流したビデオにおいて、主要なモバイルベンダのほとんどが、Flashコンテントがモバイル利用の一部となることの重要性について語っていた。しかし、誰も触れない大きな問題があることは明らかで、そこにはAppleが参加していなかったのだ。AdobeはFlashコンテンツの簡単なサンプルがiPhone上で動作することを示してみせた。これはFlash Professionalの新しいオプションを用いて、コンテントをiPhone用にエキスポートすることで作られたものだ。ただし、このオプションには制限があって、Flexアプリケーションでは利用できない。また、iPhoneのためのFlashランタイムがすぐに出ることを意味しないのも明らかである。AdobeがYahoo Techにおいて以下のように言っているからだ。
Adobe FlashグループのマネージャであるAdrian Ludwig氏はインタビューにおいて次のように言っています。FlashアプリケーションがiPhone上で動作することを可能にする上では、重要な技術的ハードルが2つあります。しかし、Appleはそれを取り除くためにAdobeと恊働することについて未だ合意していません。
「この点について、ボールは向こう側にあります。何を必要とし、また何を求めているのかについて、私たちは極めて率直に示してきました。」と氏は語っています。
エンタープライズ関連のアップデート
開発者にとってのニュースとしては他に、ColdFusion 9がリリースされたことと、LiveCycle ES2が利用できるようになったことがある。LiveCycle ESは巨大な企業を対象とした製品である。このプロダクトは恊働とワークフローに関する機能を提供する。この新しいリリースはクラウド上でも利用できるが、クラウドの価格について最終的な詳細は公表されていない
初日において、Adobeはソフトウェア開発者に対する明確なコミットメントを示した。これまで考えられてきたこととは裏腹に、Adobeはそのビジネスをデザイナーコミュニティを越えたものへと拡げているのである。