アジャイルテストを検討する場合、多くの人が最初に考えるのは、ツール、自動化、テスト時期とその方法、チームにおけるテスターの役割についてだ。これらは、すべてとても価値のあるトピックだ。しかし、これらの中で成功に欠かせないもの、または、あればよいものは何だろうか?
チームがどのようにアジャイルへ移行するかを話し合っている時、Craig Knighton氏はNot In My Job Description(私の職務ではないこと) の中で次のように述べた。
チームというのは、チームとしてこの課題を克服しなければ、製品が期待するほどの品質を持つことも時宜を得ることもできないと認識している、自己組織化したクロスファンクショナルなチームのことです。品質がチームメンバ全員の責任にならなければ、問題の原因であるコードテストの悪循環は終わらないでしょう。手動の回帰テストは、流れ作業における100%手作業の点検と同じソフトウェアです。そのような世界では、自動点検と初期のプロセス計測への投資が重要だと分かっています。しかしながら、自動化された方法でテストできるように製品を変更する必要があるかもしれません。これは、アーキテクチャや開発ツールの変更と同じくらい大規模なものである可能性があります。開発者テストへの投資によって、手動点検の信頼性が低くなる場合がありますが、これは、開発者の作業上の習慣が変更されるということです。結局、開発者たちは、自動化テストスィートのフレームワークの作成を手助けする必要があるかもしれません。
これは、コミュニティでよく知られている多くのことに匹敵する。アジャイルが初めてのチームで徐々に導入していく方法をとった場合、自己組織化されたクロスファンクショナルなチームにさらに重きをおくことが重要だ。このようなチームは、製品の成功に責任を持ち、「夢中になったわけじゃない」という考え方に近づかないほうがよいだけでなく、必ずそうすべきなのだ。
アジャイルテストについて、10月12、13日にベルリンで行われたAgile Testing Days カンファレンスのことを言わないわけにはいかない。Gojko Adzic氏がカンファレンスのいくつかのプレゼンテーションの概要を書いた。Mary Poppendieck氏のプレゼンテーションに関してGojkoは次のように述べた。
Poppendieck氏は、「[ソフトウェア開発において]私たちが今持っているもっとも大きな弱点は、弱点を大目に見ていることです。」と言いました。Poppendieck氏は、失敗(のがれてきた弱点)を学ぶ機会にすることを助言します。失敗の根本的な原因を決め、それをなくすことで、その弱点が今後現れることはありません。これが前に進む方法です。
リーンの止まって直すという考え方は、自己組織化したクロスファンクショナルな責任あるチームと直接関係する。チームが一緒に働いていない場合、チームは止まらず、(運が良ければ) ただ一人だけが止まる。チームが止まったとしても、一緒には学ばないだろう。学ぶことは、ソフトウェア開発のとても重要な部分であり、実際に、このリポーターは、ソフトウェア工学において、学習がボトルネック だと信じている。