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WPF 4.0の新しい特徴

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原文(投稿日:2009/11/04)へのリンク

WPF Toolkitから3つのコントロールがWPF4.0へ移行する。すなわち、DataGridと DatePicker、そしてCalendarコントロールだ。これらのコントロールはSilverlightには既に含まれているので、MicrosoftはWPFと­­­­­Silverlightの間に“99%のAPIと動作の互換性”保証している。とりわけ、DataGridは重要だ。このコントロールがないことは、WPFはLOBアプリケーションには向いていないと言われる原因になっているからだ。

また、すでに4.0以降のリリースも2回計画されている。それぞれのリリースで新しいコントロールが追加される予定だ。“Bag O'Tricks”に含まれる予定のコントロールは、AnimatingTilePanel、ColorPicker、InfoTextBox、ListPager、NumericUpDown、Reveal、TransitionsPresenter、TreeMapPanelがある。その他にはWPF Ribbonコントロールも追加される予定だ。このコントロールは現在、CTPとして利用できる。

グラフィックについてはPixel Shader 3.0がサポートされている。以前のバージョンのWPFではShaderEffectと通じてPixel Shader 2.0がサポートされていた。しかし、おそらく開発者にとってもっと重要なのはレイアウト・ラウンディングだろう。この描画の仕組みによって、レイアウトエンジンが強制的に要素の描画をピクセルの範囲に納めるようになり、描画される要素はよりはっきりした線で表示されるようになる。現在のコントロールはサブピクセルの位置上で描画することもあるので、ぼやけたUIになってしまうこともある。

ぼやけたUIといえば、WPFのテキスト描画に関する有名な問題が解決に至った。この問題を解決するために、以前から使われていたテキスト描画スタックが完全に置き換えられることになった。また、これに伴って、テキストフォーマットの選択肢が追加され、ある程度の調整ができるようになる。

Windows 7 への対応にも特に力を入れた。WPF 4.0にはマルチタッチやジャンプリスト、タスクバーも統合されている。特にサムネイルツールバーは面白い。これを使えばアプリケーションが最小化していても、そのアプリケーションを操作できる。

データバインディングについては、IDynamicMetaObjectProviderインターフェイスを実装した動的なオブジェクトのバインディングがサポートされている。この動的なオブジェクトの記述言語には、IronRubyやIronPythonのようなDLR上で動作する言語であればどんな言語でもよい。

また、SilverlightのVisualStateManagerの機能もWPFへ追加される。すでにWPFにはもっと強力なTriggerの仕組みがあるが、SilverlightのVisualStateManagerと比べるとかなり使いにくい。

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