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ビジネス駆動SOA

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原文(投稿日:2010/01/13)へのリンク

SOA コンソシアムの2010年は新しい白書 - ビジネスアーキテクチャ: ビジネス戦略とエンタープライズアーキテクチャのミッシングリンク - のリリースで幕を開けた。

白書では "ビジネス駆動SOA(business-driven SOA)"を,以下の項目で定義している。

  • 組織が提供する,あるいは必要とする機能サービスのポートフォリオを作成すること。機能とはビジネス,情報,技術コンセプトなどに関するものだ。
  • 前項のサービスとイベントやルール,ポリシーなどを合わせ,ビジネス上のシナリオを充足するビジネスプロセスおよびソリューションとして構成・組織化すること。
  • ビジネス上の成果を目標に活動すること。"ビジネス上の成果" には IT ポートフォリオ合理化によるコスト削減,複雑性軽減なども含まれる。すなわち "ビジネス駆動" とは,ビジネス関係者に肩を突かれることではなく,ビジネス上の理由のために活動することなのだ。

白書によれば,ビジネス駆動 SOA 構築の必要条件はビジネスアーキテクチャの創造,すなわち "ビジネスデザインの形式的表現と能動的管理" である。

 

白書には次のように説明されている。

ビジネスアーキテクチャと情報技術の間には2つの関係があります。第1に,ビジネスアーキテクチャは IT 計画,技術アーキテクチャ,ビジネスソリューション提供への重要な入力要素です。第2に,技術トレンドと IT 機能は,能力,バリューチェーン,プロセス,手段などの面でビジネスデザインの選択に影響します。このようなビジネスアーキテクチャと情報技術の相互依存性のために,協調的活動と組織的モデルが必要になるのです。この関連性は,ビジネスと技術の事象に等価な重点を置いた真のエンタープライズアーキテクチャの実践によって,最もよい形で構築されます。

白書によると,現行のビジネスアーキテクチャアプローチの多くが着目しているのは,ビジネスプロセスやビジネスユースケースのような IT ベースのソリューションを提供するための必須条件についてである。

しかしこれでは不十分です。ビジネスアーキテクチャの恩恵であるビジネスの可視性と敏捷性を活用するためには,ビジネスアーキテクチャは IT ソリューションの提供ではなく,ビジネスデザイナの視点から見たビジネスデザイン全体を反映できていなければなりません。

白書では,ビジネスプロフェッショナルがビジネス設計とビジネス変革を評価し実施する時に使用する実例・情報・ツールの公式集として,ビジネスアーキテクチャを活用することを提案している。

  • ビジネスアーキテクチャは,ビジネスの設計者・所有者の双方の視点から見たビジネスデザイン全体を包含する必要があります。この視点は,経営モデル,能力,バリューチェーン,プロセス,組織モデルといった主要な事業実施要素を含むビジネス動機を出発点として,ビジネスのサービス,ルール,イベント,さらに情報モデルといった情報技術の範囲を超越するものです。
  • ビジネスアーキテクチャは,ビジネス動機モデル,能力マップ,バリューチェーンマップ,プロセスモデル,方針資料,組織図,製品カタログなどの多種多様な成果物によって具現化されます。
  • アクセスを容易化にするため,ビジネスアーキテクチャの成果物は単一のレポジトリで管理される必要があります。

白書ではビジネスアーキテクチャについて,戦略・プロセス・事業構造・スタッフを最大の信頼性かつコスト効率で活用する方法の定義手段である,と定義している。

技術の適用可能性は,大部分の新機能や新サービスにおいて重要です。ビジネスアーキテクチャは,IT 計画・IT プロジェクトをビジネス面での優先度と目標に合致させることにより,組織による技術的要求と機能の明確な定義付けを可能にします。

加えて白書では,組織がビジネスアーキテクチャを構築し,ビジネスアーキテクチャの企業で占めるべき場所を作り上げるタスクにアプローチする方法について,実用的な情報をいくつか提供している。さらに実際に運用されているビジネスアーキテクチャ,すなわち企業がビジネスアーキテクチャを作り上げ,活用し,改良する上で参考となる実践的ステップについても説明している。

白書の最後では,ビジネスとITの整合性,ビジネスプロセス管理(BPM),サービス指向アーキテクチャ(SOA),ビジネスソリューション提供といった重要なビジネス上・技術上の概念と,ビジネスアーキテクチャとの関連性について論じている。

望むにせよ望まざるにせよ,現在,ビジネスと IT の間には大きな断絶がある。IT アプリケーションの構築方法を改善するために SOA/BPM アプローチを用いる試みは,実施のコスト効率を向上させてはいるが,現状を変化させる面での効果は限定的だ。一方で IT 能力と企業のビジネス機能を直接整合させるためのビジネスアーキテクチャの導入は,ビジネスと IT の協調性を大きく進めるための方向性を与えている。このような整合性は当初 SOA において約束されていた(そして現在もなお,SOA を推進する主要な理由である)ものであるから,ビジネスアーキテクチャの開発・改善は SOA においてこそ重要視されるべきだ。

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