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Scrum Gathering: コミュニティの実践

| 作者: Dan Mezick フォローする 0 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2010年4月4日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2010/03/29)へのリンク

アジャイルコミュニティは次の3つの重要な実践について共通理解を作り出そうとしている。その3つとは、要求の収集、アジャイルコーチング、そして集団学習のためのオープンスペースの形式だ。最近開催されたScrum Gatheringでは、これらのトピックが初日二日目三日目の議論の的になった。

まず最初に紹介したいのは最近オーランドで開催されたScrum Gatheringでの、Jeff Patton氏による'ユーザストーリーモデリング' に関する大変興味深い発表だ。氏が発表したのは意味付けの技術についてであり、意味付け作業をおこなうために世話役が関係者を指導する場所についてだ。意味付け作業をするには大きな壁(あるいは広いフロア)とたくさんの付箋紙が必要だ。

付箋紙はアプリケーションの機能や特徴を記録するための最小限のメモとして使う。世話役の指示によって作業の参加者は機能や特徴、それらの関連について発言する。すると世話役はそれを付箋紙に書いて壁に貼付ける。この作業を続けると壁が行と列に分かれ、その中に付箋紙が貼付けられている状態になる。行が壁一杯に伸びることもある。オンライン上で事例や詳細を見ることもできる。

付箋紙ができると世話役が壁に張り付ける。このとき世話役は行と列の自然な配置に従って貼付ける。一度付箋紙が貼付けられると参加者は、このアプリケーションに対する自分の理解に従って付箋紙を貼付ける位置を変える。そして、一歩下がって変更後の付箋紙の配置関係を、参加者同士で議論して考える。

このユーザストーリーマッピングの技術の結果は目覚ましいものがある。注意する必要があるのは、参加者が独自の行や列へ付箋紙を移動することを促すため、世話役の作成中の表に対する助言や定義付けは"少なすぎ"ないようにすることだ。

ここで指摘しておきたい重要なことは、'ユーザストーリーマップ'の結果は境界オブジェクトになるということだ。境界オブジェクトは共有の具体的なオブジェクトであり、各領域が処理の対象にする独立した一意の意味を持っている。故に、境界オブジェクトは異なる観点同士が重なりあうある種の交差領域を生み出すこともある。したがって境界オブジェクト自体がグループやチームや仲間、部門や組織を横断する形で意味付け作業を促進させる。

その他のトピックで注目を集めていたのはアジャイルコーチングについてだ。現在、アジャイルコーチングの重要性は注目を集めている。単にアジャイルチームを立ち上げるときにだけ必要なことではなく、効果的なアジャイルの実践にとって土台になると考える人もいる。さらにアジャイルコーチングはある程度経験のある人で今もアジャイルの実践の中で様々な課題と取り組み合っている人にとっても大きな利益がある。

オーランドで開催されたScrum Gatheringのオープンスペースでのイベントで、Addison Wesley社からCoaching  Agile Teamsを近刊予定のLyssa Adkins氏はアジャイルコーチングサークルについてのセッションで登場した。このセッションは経験豊富で指導力もある'達人'コーチが場を作って、コーチ同士の洞察や経験を共有するために開かれた。

コーチングの経験がある人はコーチングセッションの間に放出される巨大な感情的エネルギーについて言及する。とりわけ、コーチ主導で振り返りをするときは、コーチはグループの感情の状態と上手く折り合いをつけなければならないので、感情に対するしっかりとした投資が必要になる可能性がある。

しかし、うまく折り合いをつけられる人はほとんどいない。このような状況下でコーチ同士の交流を促進するサークルで他のコーチと関係が持てれば、気分転換にもなるし有益な情報も得られる。今回開催されたコーチングサークルのセッションでもコーチたちは互いの経験を学び、感情を再充電して、大いに学習をすることができた。

コーチングサークルという方法は興味深い。Lyssa Adkins氏はこの方法の発案者の1人として、この方法の適用を促進するための手伝いをしている。

Scrum Gatheringで注目を集めたトピックのうち、最後に紹介しておきたいのはオープンスペースに関する技術についてだ。Scrum Gatheringではオープンスペースでユニークな体験ができた。それはHarrison Owen氏が主催したオープンスペースイベントでのことだ。氏は"オープンスペース技術の父"と認められている。オープンスペースは主流になっている。そしてオープンスペースの(円滑な)活用の仕方を知っている人は今や、自身を雇っている組織に対して、その文化に影響を与え変化を生み出す地位にいる。

ビジネスでは生産性を落とさないような円滑な会議に対する価値が高まっている。アジャイルが主流になるにつれ、円滑な会議やグループレベルでの意思決定の速さは強力な優位を持つようになった。円滑な会議を行える能力と実績が必要になっている。

組織にとってもこれらのことは興味深い。私たちのようなアジャイルの実践者はチームと同じように現代的"部族"や企業の文化に対しても影響力も持つ位置にいる。オーランドで行われたScrum Gatheringは真の影響力を持つために必要なスキルを得るための素晴らしい機会となった。

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