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ソフトスキル(Soft Skill)が最も重要 - アジャイル・ボストン・オープンスペース報告

| 作者: Amr Elssamadisy フォローする 0 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2010年5月11日. 推定読書時間: 3 分 |

原文(投稿日:2010/05/03)へのリンク

アジャイル・ボストン・ユーザグループ(Agile Boston user group) は先週,OpenSpace カンファレンスを終日開催した。記者はその中のひとつ,自分および/または自チームの組織に所属する,他グループに対する影響力行使に関するセッションに出席した。そこでは参加者たちが,それぞれの状況と問題について理解し合った結果,事態を改善するための複数の戦略を見出すことができた。その中にアジャイルのプラクティスは含まれていない。まずはセッションで紹介された状況の中から,いくつか紹介しよう。

  • 私は複数のチームで作業しています。あるチームは旧式のウォーターフォールを,別のチームはアジャイルを採用しています。スプレッドシートを使用しているチームもあります。チームの仕事には依存関係があるため,この方法の違いがしばしば問題を引き起こします。さらに悪いことに,それらが世界規模で分散してるのです。
  • 私たちのチームはこの5年間,アジャイルを実践して,うまく行っています。ところが関係するチームが他にあって,率直にいって彼らはうまく仕事をこなせていないのです。配送は良好なのに,セールス部門はとんでもない契約ばかりを取り付ける,といった具合です。
  • 私たちには2つのチームがあって,関連性の強いプロダクトに関する作業をしています。私たちは,彼らの仕事に依存しています。彼らはウォーターフォール的な方法で作業していて,何をするにも,やたらと慎重です。彼らと一緒では効率的に作業できそうもないのですが,政略的な問題もあって困っています。どうしたら彼らをまともにできるでしょうか?

セッションの進行につれて私たちは問題を共有し,打ち解けた雰囲気の中,実行可能な解決策について議論をした。それぞれが自らのストーリーを語るごとに欲求不満が持ち上がり,"どうして他のグループは原因が理解できないんだ ?!" という感想が繰り返された。驚いたのは,同じ問題を抱えている参加者が多かったことだ。それでも他グループとの共同作業を続けなければならないのは,私たちの成功が彼らにかかっていて,彼らの向上なしには私たちの発展もあり得ないからだ。セッションで起こった共通のスレッドは,次のようなものだ。

  • 多くのチームが互いに反目し合い,共通の目標を持てないでいる。彼らはビジネス上の成果に関係なく,自らの成功を主張する。
  • ほとんどすべての場合において,いわゆる "我々 vs. 彼ら" という考え方が見られる。
  • 他を変えようという試みは,徒労に終わる。

これらの問題についての議論の大部分が TDD やイテレーション,さらにレトロスペクティブ(retrospectives/振り返り)にも関連していないのは,すべての障害の発端がチーム以外にあることを考えれば,驚くことではない。しかし "他を変える/説得する方法" のアドバイスがないことについては,多少の驚きがあるだろう。実際に,参加者の多くがそれを試して,失敗した経験を持っていた。今回のミーティングで私たち - 参加者 - が得たアイデアをいくつか紹介したい。これらはアジャイルのプラクティスよりも基礎的なものであり,成功する可能性も高いと思われる。

  • 他を変える方法ではなく,自分が実行できることを探そう。私たち自身どうすれば変わることができるか,他のグループについて理解を深めるにはどうすればよいか,彼らに何を望めばよいか,を問うてみるのだ。
  • 目標を共有するための対話を始めよう。ひとつのチームだけが成功することはあり得ない。チーム個別の成功を越える目標を見いだせなければ,私たちは部分最適に陥ってしまう。
  • 他の人たちを '私たちと彼ら' ではなく,私たちと同じように尊重に値する存在とみなそう。私たちはみな,不誠実を感じる術を知っている。'あなた方は間抜けだから,私たちが直してあげよう' といった考えに基づく行動が,肯定的な結果をもたらすことはあり得ない。
  • 他のチームとの信頼を構築しよう。小さな同意の実績を積み重ねて,信頼の歴史を築くことだ。信頼に必要なのは a) 能力,b) 実績,そして c) 誠意 なのだ。

グループとして見たとき,これらの問題こそが失敗の核心である,と思われる。そして,私たちが成功するのに不可欠な個人の成長(私たちの変化),あるいは誠意,信頼,明確な目標共有,といったものは,アジャイルのプラクティスで補えるものではないのだ。

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