Visual StudioのTDDアドインであるTestDriven.NETのバージョンが3.0になった。新しい機能は、MSTest、.NET Reflector 6 Pro、VS 2010、Silverlight 4、NUnit 2.5.3のサポートだ。.NET Frameworkやその他のプロジェクトに対応している。
TestDriven.NETは、数年の間はNUnitAddInという名前で開発されてきたが、現在はさまざまなテスティングフレームワークに対応したVisual Studioアドインとなっている。対応しているフレームワークは、NUnit、MbUnit、ZaneBug、MSTest、NCover、NCoverExplorer、Reflector、TypeMock、dotTrace、MSBeeである。このアドインはTDD開発者のためのツールである。主要な機能は以下の通り。
- どんなソリューションやプロジェクトのどんな名前空間に属するどんなクラスのどんなメソッドでも1クリックでユニットテストを実行できる
- どんなメソッドやプロパティでも、アドホックテストとして即座に評価できる
- .NET Reflectorで、アセンブリ参照やプロジェクトに含まれる型やメソッドにジャンプできる
- デバッグ中であっても、.NET Reflectorでどんなモジュールやスタックでも表示できる
- NUnitやMbUnitやxUnitやMSTestといった複数のユニットテスティングフレームワークに対応する
- 副作用のないテストのため、テストを独自プロセスで実行する
- どんなターゲットのテストでも、容易にデバッグしたりコードカバレッジを測定したりできる
- 主要な.NET言語 (C#、VB、C++、F#) にすべて対応する
TestDriven.NET 3.0で追加される機能は以下の通り。
- プロジェクトで使用している.NET frameworkをTestDriven.Netも使用する機能。この機能は、VS 2010が.NETの複数バージョンに対応しているために必要とされた。
- VS 2008とVS 2010のMSTestに完全対応
- .NET Reflector 6 Proに完全対応
- NUnit 2.5.3に対応
- VS 2010に対応
- Silverlight 4上のテストに対応
TestDriven.NETが対応しているVSのバージョンはVisual Studio 2005、2008、2010であり、対応しているOSはWindows XP、Vista、2000、2003、2008 (32ビットおよび64ビット) である。VS 2003対応は削除された。
TestDriven.NETには3つのエディションが存在する。
- Enterprise – ユーザ数ごとのライセンス
- Professional – 一般的なライセンス形態
- Personal – 学生、オープンソースソフトウェア開発者、および試用ユーザは無償
リリースノートには、TestDriven.NET 3.0における変更や機能強化の詳細が含まれている。